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片岡「お前たちも多くを学んだとは思うが引退した3年生ほど成長した世代はなかった」
片岡「練習の時から1人1人が高い志を持ち野球と向かい合ったからこそ、あれだけ強くなれたんだ」
それでも連れて行けなかったのは監督である俺の責任、と監督自らが口にした。
あの日インタビューを受けていた時も同じことを記者に打ち明けていたし
よほど監督も責任を感じているのか。
片岡「お前たちもあの敗戦の悔しさを忘れるな」
「「はい!!!」」
悔しさを忘れずに気持ちを新たに新チームとして勝利を目指す
今日がそのスタートの第1歩
礼「それでは新キャプテンからも一言」
そして新キャプテンがちゃんと正式に発表される日でもある
礼ちゃんのこの言葉を合図に前に出たのは…
御幸「え〜っと…あれ、何を喋れば…」
部長「挨拶、軽く一言でいいから!」
倉持でも前園でもなく御幸。
せっかく前に出たのになにを話せばいいのか分からず部長に聞き出す新キャプテン…
これには
栄純「しっかりしろ!!リーダー見習い!!」
栄純もしっかりしろとツッコミを入れる
声がでかいし、そもそも声に出すなと言いたいところだが言ってることは正解というか正しいことなので何も言えず
まずなんで御幸がキャプテンになったのかというと、それは昨日のあの時まで遡る。
倉持「え?御幸がキャプテンですか?」
片岡「どう思う、お前たち2人の意見が聞きたい」
倉持と前園がスタッフルームに呼び出された時のことだ
監督は2人を呼び出しては御幸をキャプテンにすることについてどう思うか聞いてきた
突然のことに2人揃って困惑気味
まさか呼び出されては御幸の事を聞かれるだなんて思いもしなかっただろう。
本人不在だし尚更。
少しでも期待した自分が…と思いつつも
先に口を開いたのは倉持
倉持「哲さんのようなタイプのキャプテンになれるとは思いませんが御幸でいいと思います」
前園(倉持…)
キャプテンは御幸でいいと言い出しては
哲のようなキャプテンにはなれないだろうとバッサリ言いきった。
確かにその通りな気もする
でも倉持が御幸がキャプテンでいいと思った理由は
倉持「自分は未だにあの試合を整理出来てません、けどアイツは違った」
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年5月22日 21時