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栄純「さぁデザートで何食べてやろうかな!」
春市「何かあった?」
こんなやり取りをしてる中食堂へ向かう人間が1人
食堂のドアに手をかけひょっこり顔を出したのは
春市「Aちゃん…」
A「お腹…すいたなって思って」
昨日以来初めてみんなと顔を合わせ、お腹がすいたといったA
目が若干腫れてるものの、少しだけ吹っ切れたようなそんな表情をしている。
春市「よかった、今日ほとんど1日顔出さなかったから心配してたんだ」
A「ごめん、金丸と秀明も声かけてくれたしそろそろ外でないとなって思って」
降谷「……僕、Aちゃんのご飯貰ってくる」
A「ありがとう降谷くん」
気が済むまで泣いたし、気が済むまで部屋を荒らしまくってスッキリできるとこまでスッキリした
いつも通り席に座ると…
栄純「んな!?どうしたその髪!!」
A「何よ、口を開いたかと思ったらそんなこと…」
ご飯をとって戻ってきた栄純がAの顔を見るなりめちゃくちゃ大きな声でAの髪のことを指摘し始めた
たしかによく見ると…肩甲骨あたりまで伸びていた髪の毛がばっさり綺麗に肩にかかるか肩にかからないかくらいの長さなってるではないか
栄純「お前いつの間にそんな…」
A「今日バッサリ切った、それだけ」
春市「自分で?」
A「うん、自分で」
別に短い髪が気に入らないってわけでもないし、切るなら好きに切ればいいとは思うけれど
栄純からすればどっちかというとAの長い髪が好きだったからかちょっと戸惑い気味
降谷「ご飯、これで足りる?」
A「ありがとう!足りる足りる」
ひとまず髪のことは置いといて、本当に大丈夫なのか心配になる
部屋の物音は栄純の部屋にも聞こえたしまずあの寮に住んでる者なら絶対に聞こえてるし…
栄純「めちゃくちゃ目腫れてんじゃねぇかよ」
A「……腫れてない」
栄純「いーや!腫れてる!お前すぐ泣くしなー、そうなって突然か」
A「だから!腫れてな…」
悔しかったり悲しかったり色々あったりで忘れてたがこの2人にはあの件がある
A「……ごめん、近かった」
栄純「別に、気にしてねーし…」
春市(やっぱりこの2人がいないとなぁ)
ようやくAもいつも通りになってきた…かも。
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年5月22日 21時