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Aが哲さんって呼んでいたのは作者のミスではなく感極まったAが自然と照れずに呼んでしまった、というやつです…。
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案外涙もろいのか、それとも逆転のきっかけとなる一打を打ったのが哲だったからなのか
まだ試合の結果が決まったわけじゃないのに珍しく泣きじゃくっている。
春乃「Aちゃん泣かないで!見てるとこっちまで…」
A「無理〜涙止まんない」
いつまでも泣いてちゃいらんない、今度は青道が守りに入る番だ
まだ見届けなくちゃならない試合がそこにはある。
A「……でも、ちゃんと見てないとね目を逸らさずに」
A「先輩たちの姿と…降谷くん春市くん、栄純の姿を」
ベンチから出て深呼吸をする栄純
次の回も栄純がマウンドに立ち、残りの2回は栄純と川上で抑え抜くことになる。
純「沢村!!集中しろよ!!」
哲「まずはひとつ!!」
倉持「慌てなくていいからなー!!」
頼もしい言葉をかけていく先輩たちの後ろで降谷が腕をブンブン動かしている
やっぱりいつでもマウンドに再び立つ気満々なのは変わらないようだ。
そして後ろには降谷だけでなくセカンドの守備位置に春市が立ち
一軍1年生がひとつのグラウンドに集まった。
片岡「逆転したと言っても点差は1点!!最後まで攻める気持ちを忘れるな!!」
まだ試合は終わりを告げていない、油断すればまたすぐ形勢逆転されてしまうだろう
最後まで攻め続ける気持ちを忘れずに今、9人の選手たちが飛び出した。
一方稲実は─
鳴「クソッ!!…クソッ!!クソッ!!」
鳴「ふざけんな!ふざけんなよ!!ふざけんな!!!馬鹿野郎!!!」
ベンチから外れた場所で1人悔しさを爆発させる鳴
先程マウンドで言っていた仕方ない、相手が1枚上手だったと思うしかないというやけにあっさりした言葉は
本音ではなく、これが本当の鳴の気持ち
この言葉は相手に対してかそれとも自分に対してか─
鳴「あ"ーーーーー!!!超スッキリした!!」
扉を開けて出てくるなりめちゃくちゃ怒った顔で戻ってきた。
白河「全然スッキリしてねぇじゃん」
鳴「いやした!!今した!逆に清々しい気分だね!!」
とか言ってる割には顔と言ってることが全然合ってないような
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年5月22日 21時