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純「ホントだったらこういうことはお前が言わなきゃなんねぇんだぞ!お前が口下手だから代わりに─」
哲「夏休み短くなるが覚悟しておいてくれ」
純「だからお前は先走りすんな!!」
伊佐敷が突然こんなことを言ったのは口下手でなかなか上手く言えない主将の代わり。
それでも言ったことは伊佐敷の本心でもあり、仲間全員の気持ちでもある
2人のいつもと変わらないやりとりにマネージャー全員くすくすと思わず笑ってしまうほど。
哲「8月が終わるまで」
純「それ全国制覇してんじゃねーか!」
A「ふふっ、哲先輩も純先輩もいつも通りだ」
純「ったく、いつも通りすぎるくらいだ」
そして気合が入ってるのは3年生だけでなく2年生も。
倉持(絶対結果出してやる)
哲が言った相手を掻き乱すことのできる1,2番
それは紛れもなく、倉持と亮介のこと。
この2人は絶対的な信頼を得ているチームの1,2番、期待されたからには期待以上に応えたい。
A「じゃあ私、クリス先輩達のとこに行きますね」
貴子「うん、また明日ね」
Aが食堂を出ようとした時
ずっと座ってた亮介が同じタイミングで立ち上がり食堂を出ようとした。
それを見かけた倉持が
倉持「あ 亮さんこのあと─」
呼んだその時だ。
立ち上がった亮介の様子がどこかおかしいのに気がついた。
倉持(亮さん……)
立ち上がり方がどこか足を庇うような立ち上がり方をしていた。
普通ならすぐに立ち上がれるところが少しぎこちない立ち上がり方な気もするし…
これは様子が変だと思うどころか、様子が変と断言出来る。
A「………倉持先輩、亮介さん…もしかして」
しばらくその後ろ姿を見ていると
倉持の横にいつの間にかAがいた。
視線をそっちに向ければ
心配そうにしながらも何かを確信したような、そんな顔をしている。
A「こんなこと考えたくないですけど…」
倉持「……俺らの勘違いだといいけどな」
倉持にはAの言いたいことが分かる
ただ足が痺れただけだとか、そんなことだと思いたい。
勘違いだと思いたい
それでも…そうとは断言できない。
こんな大事な時期だからこそきっと亮介は何も言わないだろう。
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ちあき(プロフ) - のまんぼーさん» コメントありがとうございます!!この小説読んで楽しんでもらえてるとはとても嬉しいです!! (2020年5月6日 20時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます!今回は意図的にあえてそうしていたのでそう言って貰えて嬉しいです…! (2020年5月6日 20時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
のまんぼー(プロフ) - 初めまして。ダイヤのAにハマりました。群青エース小説を読ませてもらってます。とても面白くて楽しみにいつも見ています。素敵な作品をありがとうございます! (2020年5月6日 13時) (レス) id: 4f6369bb7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - ものすごい切なさを感じます (2020年5月3日 23時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月30日 0時