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今の球で動かなかった。

動じていない。

でも焦っては行けない。

慎重に、焦らず、正確に攻め込む。









A(カーブの次はストレート、外2球に対して微動だにしない…)

A(外ではなく…インコースを狙ってる?)









どんどんどんどん緊張が走る。

いつ打ち返されてもおかしくはない。









御幸(どっちかに手を出してくれたら助かったんだけどな)

御幸(ここまで来たらとことん厳しいところ攻め込んでいくしかねぇ)









もちろん、自分たちの思うように相手がやってくれるはずがない。

当然攻め込むしか手はない。









雷市(打つ、絶対打つ…!!)

雷市(どんな形でも塁に出る)









そして相手も

今か今かとチャンスを狙い続けている。

死に物狂いで勝ちに行くチャンスを。









雷市(自分が打つことで周囲の期待に応えられるのなら!!)









丹波が投げた一球。

捩じ伏せるか、打たれるかの場面。

コースは…









御幸(甘い…!!)

A(これじゃ打たれる!)









打たれそうな、打ちやすそうな

相手にとっては最大のチャンスになる甘い球。

雷市の打った打球は─









A「後ろ……」









審判や御幸のいる所よりも後ろへ飛んだ。

これはラッキーだったと言ってもいい。

もし前にかっ飛ばされていたらまた状況は変わっていた。









審判「ファール!」









結果はファール。

今雷市は









御幸(打ち損じた…?)









打ち損じた。

だから球が後ろに行ったのかもしれない。

力んでるのか、それともこちらと同じくらい緊張しているのか、気持ちが行き過ぎているのか。

それでも雷市の思いは変わらない。

打つことだけを常に考えている。









雷市「打つ…」

御幸(コイツ…!)









まだ諦めてなんかいない。

まだまだ勝負の途中。

最後まで打つ気持ちは崩れない。









御幸(強めのストレートお願いします、丹波さん!!)









この夏初めてのマウンドに

カーブとストレートの2種類しか投げていないこの投球。

こちら側にはまだ向こうのベンチが知ることのない”切り札”がある。









雷市がまた打ちに行くが

結果は同じくファール。









A(なんとか追い込んだ…)









これで雷市は

こちら側に追い込まれ始めた。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月20日 20時

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