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A「えいちゃんのおよめさんになるならお料理じょうずになんなきゃいけないからね、A今からママの手伝いたくさんするの」
野球部の部員の大半は
Aが料理上手なことを知っている。
父親がろくでなしで働き詰めの母親に代わりAが自炊していたという話も。
でもそれ以前に…
春市「もしかして、Aちゃんが料理が上手なのって……栄純くんのために?」
栄純「そ、そんなわけ…」
春市「栄純くんのお嫁さんになる約束を大きくなっても覚えていたからそれで…」
約束を覚えてて
Aなりに本当にそうなろうとしていたからなのかもしれない。
幼いAが今言ったように。
A「えいちゃんね、いっつも元気でAを笑わせてくれるの」
A「パパがなかなかおうちに帰ってこなかったりしておちこんでも、えいちゃんに会えば忘れちゃうくらい」
人生で1番辛かったかもしれない時期に栄純に引っ張られ長野に引っ越した時の恩とかそれよりも
もっと前からAにとって栄純は大切で、他に代わりのいない特別な人になっていた。
A「あとね!あとね!えいちゃんゆびわもくれたのー!!」
御幸「沢村」
栄純「えっとー…それおもちゃの指輪…」
御幸「おもちゃだろうがなんだろうが指輪は指輪だろ」
もう本当にまさか幼少期の約束がここまで掘り返されてここまでAにとって大事な約束になっていたとは…。
栄純も覚えていたことは覚えていたけれどここまでとは想定外。
A「えいちゃん、大きくなってもえいちゃんはAのことおよめさんにしようっておもってる?」
栄純「え!?」
純粋なAの目がキラキラと輝いている。
その目が今あまりないのはこの先の出来事が関係してるのか…。
栄純「Aは…俺がいいのかよ」
A「えいちゃんじゃないといや」
栄純「………仕方ない!!大きくなっても俺のお嫁さんにしてやる!!」
A「ほんと!?」
この場を凌ぐにはこの言葉しかないのだけれど
これを本当にするか冗談にするかは
今後の栄純次第。
A「じゃあA、大きくなってえいちゃんのことすぐおむかえにいく!ぜったい!」
栄純「バカ!俺が迎えに行く!」
A「おりょうり絶対うまくなるね!」
これを本当の今の姿になったAが聞けばどうなってしまうのだろうか
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月20日 20時