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栄純「いいか、A」
A「うん」
栄純「今から行く部屋には大きな人達がいっぱいいるから変なことしちゃだめだからな、殴るとか引っぱたくとか」
春市(Aちゃんをなんだと思ってるんだろう…)
朝食を食べるために何がなんでも食堂に行かなくてはならない。
どうせバレる羽目になるのだから。
A「わかった、えいちゃんと約束する!」
栄純「よし、行くぞ」
春市(大丈夫かなぁ…なんか栄純くんがAちゃんの面倒見てるの珍しいや)
Aの小さな手をとっていざ食堂へ
扉を開けた瞬間…
倉持「おい沢村テメェ何してやがった!!」
いきなり来る倉持。
相も変わらず栄純に厳しい。
栄純「ちょっ…倉持先輩!!そんな大声出さないでください!!」
倉持「うっせーさっさと食わねぇとただじゃ……っておい、誰だよそれ」
栄純「ほら倉持先輩がヤンキー丸出しだから怖がっちゃったじゃないっすか…」
やっとAの存在に気がついたのか
じっと見ている倉持。
誰なのかわかってない様子。
A「えいちゃん、この人…だれ?」
Aは食堂にいる人の多さからか
それともいきなり来た倉持に驚いてか
その両方か、栄純の足にぴったりくっついて離れない。
栄純「A、この人はな俺のことを締め上げる怖〜い人で」
倉持「おい変な事言うなバカ」
栄純「冗談っすよ…」
でもまぁ、栄純の言うことは間違ってないというかなんというか。
倉持「にしても…どことなく雛瀬に似てねぇか?てかなんで子供が…」
栄純「いやー、それがこのちっちゃな女の子がAなんですよ困ったことに!まぁなんとかなりますよ!!」
倉持「いやならねぇわ」
じっと見てればたしかにAそのもの。
髪の色もAだし、顔つきは違うもののしっかり既に顔が整っていて面影がある。
倉持「マジかよ…そんな漫画みたいなことが現実にあるとかよ…」
栄純「俺もよくわかってないんすよね、本人も」
倉持「の割にはお前……やけに慣れてるっつーか」
栄純「お忘れがちですがこの沢村!Aの幼馴染みっすから!!」
そういえばそうだったと納得。
扱いが結構慣れてるといえば慣れてる。
A(このお兄ちゃん…怖い……)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月20日 20時