【◇】群青エース . 12 (ページ35)

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春市「あ、栄純くんAちゃんは……」

栄純「春っち…」

春市「……ちょっと待ってよ」

ドアが開いたからやっと来たかと見てみれば

目の前にいたのは栄純と栄純に抱っこされる小さな女の子。

春市「まさか栄純くんこの子がAちゃんですとか冗談言わないよね？」

栄純「その冗談が現実になってるんだよ！」

春市「うわぁ…実際あるんだそんなこと」

栄純ほど驚かなかったものの春市も困惑気味。

なんかの冗談だと思いたい。

春市「でも確かに、Aちゃんと言われてみればAちゃんだよね」

栄純「一瞬俺も疑ったけど間違いなくAだし」

A「えいちゃん、ピンクのお兄ちゃん…だれ？」

栄純は分かっていたが春市のことは分からないようだ。

呼び方はピンクのお兄ちゃん。

髪色で決まってる。

栄純「A…よく男だとわかったな！」

春市「栄純くん殴り飛ばすよ」

栄純「スミマセン」

冗談はさておき、イチからAに誰がどういう名前か教えなくてはならない。

春市「僕は小湊春市、よろしくね」

A「はるいちくん！！春だから髪の毛ピンク色なの？」

春市「うーん…そういう意味ではないかなぁ」

A「えいちゃんどけて、Aはるいちくんのとこ行きたい！」

春市が自己紹介するなり

栄純の腕の中から抜け出し春市に駆け寄るA。

その姿が本当に幼児。

春市「栄純くんこれは…」

栄純「恥を捨てるんだ春っち、今のAは春っちの知ってるAじゃないんだ…！！」

春市「ちょっと恥ずかしいけど…仕方ないか」

さっきの栄純同様に小さくなったAを抱き上げると

Aは春市の前髪を触ってくる。

A「はるいちくん、おめめどこ？」

春市「ちゃんとあるよ？ほら」

A「あー！ほんとだ！おめめ！！」

見てて和む光景とはこのことか。

キャッキャと盛り上がる2人はかわいすぎる。

春市「それはそうと栄純くん、これ…ほかの人たちにはどう説明する？」

栄純「とりあえず…幼女に戻ってましたと」

春市「大雑把すぎる…」

栄純「俺だってわかんねぇし、A本人もわかってないんだし仕方ないってやつだ！」

とりあえず春市には懐いた。

こっから先はさらに問題だらけ…。