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春市「珍しいね、栄純くんいっつも購買とか食堂でお昼食べてるイメージだから」
栄純「まぁな!でもいっつも食堂と購買じゃちょっとだけ物足りなくなってくるんだよ」
春市「だからAちゃんに?」
栄純「そういうこと!」
栄純に突然お弁当を作ってきて欲しいと言われ
Aはいつもより朝早く起きて
おかずもきちんと自分で作ってきたのだ。
降谷「朝早く起きて作ってたからAちゃん眠かったの?」
A「えへへ、実はそうなんだよね恥ずかしいことに」
春市「そうだったんだ、でもよかった具合が悪いとかじゃなくて」
朝練の時間よりももっと早く起きたAは
眠くて眠くてつい授業中に寝ることに。
原因はある意味栄純で、お弁当を作ったから眠くなっただけだった。
栄純「ここ、席借りていいか?」
A「え、ここで食べるの?」
栄純「駄目?」
A「いや…いいけど、クラスで食べるとかじゃないの?」
もう既に教室に入ってた栄純は
当たり前のようにAの前の席の椅子を借りて座り始めた。
めちゃくちゃ自然な流れで。
栄純「いーや、今日はこっちで食べるって言ってきた」
A「ふーん」
栄純「ちゃんと作ってくれたAに直接美味しいって言わないと意味ねぇからな」
Aの席を半分借りて
お弁当の蓋を開ければ、眩しい笑顔を向けて
思わず頬が緩んでしまうようなことをなんの躊躇いもなく、栄純はまっすぐ伝えた。
A「………ふーん、じゃあ私も今日は一緒に食べる」
特別な感情はないけれど
Aだって女の子だ。
こういうことを言われて嬉しくならないわけがない。
眠気なんて今の栄純の言葉で吹っ飛んだ。
A「ごめん、今日栄純たちと食べるね」
「いいよいいよー、沢村くんと仲良くね!」
クラスメイトの女子に断ると
なんだか本人より嬉しそうにしている。
他からすればこの2人はそういう風に見えるのかも。
春市「Aちゃん嬉しそうだね」
降谷「………別に、そうは見えないけど」
春市「降谷くんも食べたいの?」
降谷「そんなこと…ない、多分」
春市「食べたいんだね」
仲良さそうに
ひとつの机でお弁当を食べてる2人は
やっぱり、そういう仲に見えて仕方ない。
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ちあき(プロフ) - 颯咲さん» コメントありがとうございます!返信遅くなりました…面白いと言っていただけてなによりです!!応援ありがとうございます!! (2020年4月11日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
颯咲(プロフ) - めちゃくちゃこの作品好きです!!赤星になってないのがおかしいなって思います。個人的に笑 更新楽しみにしているので応援しています! (2020年4月10日 14時) (レス) id: 2fc3727b68 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - 未來さん» コメントありがとうございます!Twitterの方フォローさせて頂きました! (2020年4月9日 19時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝見させていただいてます!今更なのですが、Twitterフォローさせて頂きました。未來という名前でやっております。これからも更新楽しみにしてます!! (2020年4月9日 18時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年3月11日 19時