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ある技というのは…
デコピンだ。
御幸「お前のかわいい顔見れねぇじゃん」
A「思ってもないこと言うなよ!!」
御幸「本気で思ってるかもよ?」
A「馬鹿言わないで!!」
そこで1発
少しは力加減はしたが
ぴんっとデコピンをお見舞い。
A「いっ………!!!」
御幸「隙あり」
フードを取られるわけにはいかないと
ずっと押えていた手がおでこに。
その隙に御幸があっさりと取ってしまった。
どれだけ失敗してもあんま気にしねぇよだとか思ってる御幸だからできちゃうこと。
もう少し乙女心っていうものを御幸は野球と同じくらい勉強すべきだ。
A「あっ…バカ!!」
抵抗虚しく
パサりと落ちたフード。
朝の心地いい風が
その周辺にいた部員たちの髪を揺らす。
もちろん、Aの髪も。
御幸「うわっ…」
フードを取った御幸は
後悔した。
今目の前にいる好きな子が
見たことないくらい涙目でこっちを睨みつけている。
焦りだ。
倉持「あー…」
亮介「やっぱり…」
純「やっちまったなこれ…」
春市「栄純くん、しっかり」
栄純「俺の努力が…」
苦笑いする御幸の前にいるAの前髪は…
超短くて…ぱっつん。
細くもなく太くもない絶妙な太さの眉毛が見えている。
A「一也のアホ!バカ!メガネ!」
御幸「わ、悪ぃ!まさかそこまで切ったとは思ってなかった、想定外!」
A「もう今日という今日はメガネを叩き潰す!!!スコアブック読めなくなるくらいにしてやる!!」
御幸「まじかよこいつ超本気じゃん」
本当に想定外。
この場にいる殆どの部員がそう思った。
想像を遥かに超える短さ。
流石の御幸もこれは悪いことした…と反省するレベル。
亮介「俺がやらなくてよかった」
倉持「アイツ…そこらの女子とは力が違いますしね…」
亮介「ゴリラだから」
A「亮さん?」
完全に悲しみ通り越して
怒ってるA。
必死に御幸の頭を叩こうとするが
身長差で届くわけがなく。
亮介「ごめんごめん、今の冗談ほどほどに御幸とイチャついてな」
御幸「イチャつく?」
A「誰が!!!」
このままでは練習どころじゃなくなる。
そんな時
Aがこの前髪を気に入るきっかけが訪れた。
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ちあき(プロフ) - 颯咲さん» コメントありがとうございます!返信遅くなりました…面白いと言っていただけてなによりです!!応援ありがとうございます!! (2020年4月11日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
颯咲(プロフ) - めちゃくちゃこの作品好きです!!赤星になってないのがおかしいなって思います。個人的に笑 更新楽しみにしているので応援しています! (2020年4月10日 14時) (レス) id: 2fc3727b68 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - 未來さん» コメントありがとうございます!Twitterの方フォローさせて頂きました! (2020年4月9日 19時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝見させていただいてます!今更なのですが、Twitterフォローさせて頂きました。未來という名前でやっております。これからも更新楽しみにしてます!! (2020年4月9日 18時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年3月11日 19時