【◇】群 青 エ ー ス . 9

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倉持「おいコラ御幸てめぇ朝帰りとかいい度胸してんじゃねぇか」






2人揃って食堂に行こうとすると

5号室のヤンキー、いや元ヤンに捕まった。








A「一也、なんとか言って」


御幸「いやー、結構いい夜だったぜ♡」


A「ぶっ飛ばす」







朝から冗談キツイ。

本当に誤解を招くからやめてほしいと

Aは切実に願ったのだが

御幸はなんか楽しんでる。









栄純「ここはそういうことをする場じゃねぇんだぞ！！いいのか正捕手がそれで！！」



御幸「それお前が言っちゃう？」



栄純「大体！女子の部屋で寝るとか何考えてんだよ！！」








朝から大声でそれはやめて欲しい。

本当に。

でも栄純の常識的な考えには感心した。








倉持「まぁ、これあの人に知られたら雛瀬死ぬだろうな」


A「あの人って…」








食堂に入ると目に入る

桜色のちょっとハネてる髪。







倉持「あ、亮さんおはようございます」

亮介「おはよ」







そう、この野球部のラスボス 小湊(兄)には絶対バレるわけにはいかない。

いじり倒される結末しか見えない。







亮介「雛瀬」

A「ぎくっ…」






亮介の後ろを通り過ぎようと思っていたら

後ろに目ついてます？ってくらい

絶妙なタイミングで呼び止められた。

これを無視して朝食取りに行けるほどAは勇者じゃない。

御幸と栄純はさっさと行ってしまった。









亮介「昨日の夜、俺の部屋までいい声聞こえてたよ」


A「ちょ！？！？！？何朝からとんでもないこと言ってるんですか！！！」


倉持「まじか…お前本当に…御幸と…」


A「してませんから！！！！」









バレていた。

そして変な誤解を招く爆弾を落とされた。








A「一也！！！！」

御幸「はいはいどうしたどうした」

A「ご！か！い！解いて！」







そそくさと席について先に朝ごはんを食べようとしている御幸に助けを求めた。

Aの一也呼びに今軽く食堂内がザワついてる。







御幸「えー…」

御幸「やだ♡」






御幸に誤解を解いてと言うのが間違いだった。

もうほんと…本当に昨日の自分をAは殴りに殴って蹴っ飛ばしたい気持ちがどんどん強くなっていく。







降谷「Aちゃんと御幸先輩は何を…」


春市「降谷くん……それ知らない方がいいよ…」

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