【◇】群 青 エ ー ス . 9

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A「…………なんでそう上から目線」


御幸「だってお前みたいなやつと一緒にいれるの俺か鳴くらいしかいないだろ」








誰も貰い手いないなら

俺が貰うって

どう言った意味なのかAは困っている。









御幸「あ、沢村もいたか」


A「もういいですからこの話」








なんかもう

お姫様抱っこされたって事実が

引っかかって引っかかって

昨日までどう接していたのかわからなくなってきてしまった。







御幸「じゃ、朝飯いくか」


A「あの」


御幸「ん？」







部屋を出ていこうとした御幸を呼び止めては

上手く言い出せず

しばらく考え込む。







A「あの…昨日、ありがと…色んな意味込みで」







そういえば

2人で話す時は敬語はやめろって

言われたのだった。

思わず敬語で話してしまったけど。








御幸「めずらしー、ありがとうとか言うの」


A「言ってたよ！！多分前だって！」


御幸「はいはい、そんなポカスカ殴っても痛くもなんともねぇよ」


A「一也のばーか」









かなり低い位置から

ポカスカ殴ってたAは

小さくぽつりとそんなことを言った。

一也のばーか、と。









御幸「…………何それ」

御幸「お前、Aそれ絶対他のやつに言うなよ」








思わずその言葉に、顔に

らしくないことに照れたことは絶対

Aにはバレたくない。








A「他の先輩に言ったら殺される」

御幸「俺だけ？」

A「だね」









実はかなり調子が狂ってるのは

Aではなく御幸で

狂わせているのは

御幸じゃなくてAなのかもしれない。







2人揃って部屋を出れば…







「なぬっ！？2人揃って部屋から出てきた！？先輩、これは…！！！疑わしいっすよ！！」


「おうおうおうおう、いい度胸じゃねぇかこの野郎…！！」






近くの5号室から聞こえる厄介な声。






御幸「ははっ、朝から元気だなーあいつら」



A「多分変な誤解してる」



御幸「いいじゃん、俺たち付き合ってますとか言えば」



A「はぁ！？冗談じゃない！」



御幸「俺は結構本気だけど」









結構本気。








A「え、何それどういうこと？」


御幸「なんてな自分の頭で考えろ女子力皆無」


A「誰が女子力皆無だよ！！」

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