【◇】群 青 エ ー ス . 8

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倉持「沢村達遅くねぇか？」


御幸「まぁそのうち来るだろ、練習開始までまだ時間あるしな」









着替え終わったのか練習着姿でグラウンド周辺を歩く倉持と御幸。

その後ろにまさかAと何か企んでスタンバイしてる亮介がいるだなんて思ってないだろう。









純「おう、お前らやっと来たか」



倉持「純さん」









伊佐敷は気がついている。

内心今「あ、亮介と雛瀬何かしようと企んでんなあの顔」って思ってる。

喋ったりバレるようなことをすれば殺される(主に亮介に)ので頑張って無視しようと務めているがいつまで持つか。









御幸「純さん、A見ませんでした？」


純「雛瀬？お前らが来る少し前にはいたな」


御幸「そっすかー…あいつ逃げたのか？」









明らかにがっかりする御幸。

そんなにチアガール姿のAを見たいのか。

残念だがお前の後ろに今本人がいるぞ。









純「もしかして雛瀬のチア部のアレ目的かテメェら」


倉持「純さん誤解っす、コイツはともかく俺は違いますよ」


御幸「いやー、俺も残念ながらそういう目で見てないんで」


倉持「にやけてたのどこのどいつだ」









年頃の男子。

やっぱちょっとは気になる。









御幸「ただ会ったら馬子にも衣装だなーとか言ってからかうのが目的なんで」





倉持(そういうやつほど実物みたらやられるタイプだよな、完全によ)









順調にAの予想外の姿にやられるフラグが立っております、青道の正捕手 御幸一也。

御幸がいつも通りからかうか

Aが御幸をぎゃふんと言わせるか。









純「まぁまだあの格好でどっかにいるだろ、着替えもってかれたってべそかいてやがったからな」








伊佐敷がそう言った瞬間

少し離れて後ろにいた亮介とAは







亮介「よし、今このタイミングで行こっか」


A「えぇ！？本当にやらなきゃダメですか！？」


亮介「御幸をコテンパンにやるならこれしかないでしょ」


A「な、なるほど…」









亮介の作戦が上手くいけば

御幸(と倉持)はきっと予想外の反応を見せてくれる。








亮介「いい？作戦通りにやれば多少はいい収穫できるから恥を捨てろよ？」


A「わかりました……あの、絶対にプリンくださいよ？」


亮介「わかってるよ、ほら行け」

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