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御幸「帰んなよ」
A「なんで」
御幸「か弱い俺らのこと守って」
A「はっ倒すぞ」
ケラケラと笑いながら
御幸はAに買い物した荷物を預けて
鳴と店の奥に行ってしまった。
A「2人は集団じゃないとトイレ行けない女子かっつーの…」
完全にAは不機嫌。
仕方なく御幸の買い物袋を持って
店の外で待っていた。
本当にトイレに行ったのだと信じて。
鳴「ちょっと一也、お前さっきもトイレ行ってたじゃん俺に荷物預けてさ」
Aが店の前で不貞腐れてる頃
鳴と御幸は店の奥へ。
御幸「残念、トイレじゃねぇよ」
鳴がブツブツAのいる方向を気にしながら文句を言っていると
御幸はやっぱりなにか企んでるのかニッと笑った。
鳴「じゃあなんのためにいるんだよ、Aが可哀想じゃん」
御幸「あいつ、あのままだとずっと拗ねてるだろ」
鳴「んー、まぁそうだけど」
御幸「超下手くそなあいつの代わりに俺らが取ればいいって思わねぇ?」
御幸がさらっとそう言うと
鳴はきょとんとした顔で黙った。
かと思えば財布の中身を確認し始めた。
鳴「一也、なかなかいいこと思いつくじゃん!」
御幸「普通こういうこと思いつくの鳴の役割だろ」
鳴「たしかに!!なんでお前が思いつくの!!」
御幸「また理不尽」
野球漬けでもやはり男子中学生。
そこそこお金は持ってるようだ。
でもそんなに多いわけではないが。
御幸「俺たちまだ200円しか使ってないしな、まだ余裕あるしさくっと取っちゃおーぜ」
鳴「なんなら俺金なくなるまでやるし」
御幸「まじか」
鳴「一也知ってる?Aの心の底から笑った顔」
御幸「笑った顔?」
Aがさっきまでいたところまで行くと
鳴がそんなことを言い出して
御幸は思わずお金を入れる直前で手を止めた。
鳴「超かわいい」
御幸「ふーん」
鳴「てかさ、なんで一也早く帰ろうとしてたのにこんなこと思いついたわけ?」
お金を入れて
じっとぬいぐるみを見ながら
アームで掴む。
単純だけど難しいという矛盾した作業。
御幸「なんとなく?」
鳴「なんとなくって…」
鳴「一也はなんでそんなにAのことが気になるの?」
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杏(プロフ) - 雛瀬ちゃんのチア部の格好とか絶対可愛いじゃないですか!!めっちゃ見たいです笑御幸たちの反応も楽しみです! (2020年2月28日 16時) (レス) id: f555f10572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月28日 0時