【◇】群青エース . 8 (ページ45)

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御幸「よし、材料揃った」

A「待って、アイス取ってこないと」

ちなみにアイスはさっき

売り場に戻しておいた。

溶けちゃうから。

御幸「あ、そーいや鳴のやつどこいっ…」

御幸「た……ってなんか走ってくる」

Aがアイス売り場に行った瞬間

ドドドドドドドと物凄い勢いと物凄い形相で走ってくる鳴。

顔が、顔がひどい。

多分激おこ。

鳴「一也！！！！お前なにサラッとAを連れ回してんの！！！誰の許可もらってそんなことしてるわけ！？」

御幸「うるさっ、耳元で叫ぶなよ鼓膜が…」

鳴「仲良くキャッキャキャッキャ夫婦みたいに買い物して！！うっざ！！ひどいよ！！」

御幸「俺のせいかよ」

御幸とAが料理の話をしだしたあたりから2人はスタスタと鳴を置き去りにしてたらしく

鳴はプンスコプンスコ怒ってる。

夫婦みたいってそれは怒ってんのか褒めてんのか…。

鳴「で、Aは？」

御幸「アイス売り場に行った」

鳴「そうだそうだ、アイス買おうとしてたんだった」

さっきまで怒ってたくせに

すぐケロッと忘れる。

御幸「で、なんで俺はお前らに連れてかれてるの？俺家に帰りたい」

その後サラッとお会計を済ませ

スーパーを出て

さぁ帰ろうと思った時

御幸は鳴に捕まった。

A「私も帰りたい」

Aもすぐには返して貰えず。

鳴「まーそんな事言わないでよ！ちょっと寄り道するだけだから！」

御幸「どこ行くんだよ」

A「鳴のちょっとはちょっとじゃないじゃん」

アイスを食べながら

そして御幸はエナメルに買い物袋を持ちながら

鳴に引っ張られていく。

鳴「この間行ったゲーセンもう1回行きたくてさ」

御幸「お前ら2人で行けよ」

A「それはこっちのセリフ」

練習で疲れてるからすぐ帰りたいのに

鳴のお願いを断れない私は仕方なくアイスを買いに来たのだ。

でもまさかゲーセンまで行くとは思ってなかった。

お金もあまり持ってないし。

御幸「こいつ、いつもこーなの？」

A「たまにね、ご機嫌な時に」

御幸「大変だな」

A「うん、ほんとに」

ここだけは体力の差なのかもしれない

鳴はほんとに体力底なしお化けだ。

あれだけ走り込みしておいてなおこんなに歩き回るのだから。