【◇】群 青 エ ー ス . 7

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鳴「あ！！そうだ！！樹とAのことはどうだってよくて！！いやどうでもよくないけど！」





やっとその話から離れてくれた。

本題は何なんだろうか。







鳴「道のり教えたのはいいけど…Aが変な輩につるまれたりしたら…」



樹(過保護…鳴さんが過保護…)



鳴「よし！！樹！！お前駅まで走って今から行って来て！！」


樹(鳴さん優しいなぁ……って…待って…)









鳴の優しさに感動してたら

とんでもないこと言われた気がした。









樹「え……俺ですか？鳴さんじゃなくて？」



鳴「何言ってんの！樹が呼んだんだから樹が迎えに行くの！Aに変な虫がこれ以上近づいたら困るしね！」



樹(誰のために呼んだと思ってるんだろう…俺と近づけるの嫌なら鳴さんが行けばいいのに)









変な虫って…。

まぁ…たしかに、それはわからなくもない。

女子ひとりで見知らぬ土地にいるのだから心配になる気持ちはわかる。









樹「わかりました、行ってきます」


鳴「Aが雪道で滑らないようにお前が率先して前を歩くんだよ！」


樹「はい」









過保護を極めている。

もうさっさとくっつけばいいのになぁ…と樹は内心思ってるが

言わないようにしてる。








樹「鳴さんはりきってますね、Aちゃんが来るの楽しみなんですか？」




鳴「べっつにー？かっこいい所は甲子園予選で充分見せつけられたと思ってるし…」



樹「でも…顔は正直です」



鳴「……あー！もうっ！！いいから！！さっさと行ってきてよ！！Aが来ちゃう！」








心配性だけど


好きな人には優しくて


好きな人のことをいつも考えてて


そういう所は…









樹(そういう所素敵だよなぁ、鳴さん)









素敵なところだと思う。

モテモテなのに

ちょっと奥手で、振り回されてるのが

意外かもしれない。









鳴「うげぇ……汗くさい…アンダーシャツ取り替えようかな…でもなぁ…」





鳴「よし、ちょっと着替えよ！！」








そして意外と

細かいとこ気にする。

そわそわそわそわ、わかりやすい。









樹(とはいっても…Aちゃんどこら辺にいまいるのかな、寒いだろうなぁ、制服で来るなら)







樹「鳴さん…本当に着替えに行っちゃった」









”いつから好きなのかはわからないけど


俺は何だかんだお似合いだと思います。


鳴さんとAちゃん。”

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