【◇】群 青 エ ー ス . 7

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何事もなかったかのように振る舞う一也ってまじで罪な男だと思ってるA。


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御幸「明川学園の投手、よーく見とけよ」









お昼ご飯を終えて

制服に着替え観戦する青道メンバー。

注目すべきは明川学園の投手。









A「多分…いや絶対だけど降谷くんや栄純にないものを持ってるから見て盗めるなら盗んどいた方がいいかも」









明川学園のピッチャーは

なんと台湾からの留学生。

クリスが名前を言っていたがAはその名前がよくわからなくて覚えられない。









栄純「日本人じゃない…？」


クリス「元々語学留学で来たが日本の野球に実際に触れ、すっかり魅入られてしまったらしい」









誰よりも練習し

誰よりも日本の野球を吸収しようとする

その貪欲さ─。









クリス「他を寄せつけない雰囲気だ」


クリス「日々磨きあげられてきたその制球力…着いたあだ名は”精密機械”」









そんな精密機械さんをじっと見るA。

確かに投げ方が本当に丁寧というか、なんと表現すればいいのか。



打者の顔スレスレだったり、コントロールがすごいことはひと目で分かる。

並の投手ができる技術ではない。









A(またアウトコース…向こうの打者、見るからに手も足も出せてない状況)


A(内と外の投げわけ…正確無比なコントロール…今まで青道が対戦した投手とは明らかに違う)









精密機械というあだ名に相応しいくらい

よく考えて一球一球を投げている…。

その都度その都度状況に合わせて的確なボールを判断して投げる力。





これは強いはずだ。









結果試合は3対0で明川の勝利。








哲「3対0…先制点を守りきったか」








圧勝、とまではいかなくても

先制点を守り抜いた試合。

それにあのピッチャー

打線が強い青道はそれをどう攻略するかも大事になってくるはず。









哲「序盤に先制した瞬間、野手達の雰囲気が明らかに変わったな」


純「ああ、内と外の投げ分け丁寧に投げられたピッチング…打たれたヒットはたったの5本」


純「あのピッチャー、それほど信頼されてるってことか」









栄純や降谷に足りないもの、それは


もしかして


その信頼…なのだろうか。









純「試合は3日後の水曜日…今度の相手は今までみてぇに甘くはねぇぞ」

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