【◇】群 青 エ ー ス . 7

199 ページ5

.








多田野 樹もしよかったら鳴さんに何かして欲しいなって思ってて







ダメ元だ。

ダメ元で頼んでみた。

今の鳴を何とかできるのはAしかいないと思ったのだ。








Aちゃん 樹くん、今練習時間?




多田野 樹昼休憩終わってあとは自主練だよ





Aちゃんそっか、ごめんねまさかこんなことになるとは思ってなくて




Aちゃん鳴にチョコレート今から渡しに稲実に行くからあと少し待ってて








ダメ元でお願いしたら


なんか


来てくれることになった。


正直今樹の目からは涙が出そうだ。



これで理不尽なお怒りの言葉を投げつけられなくて済む謎の開放感。


そしてわざわざ来てもらうことになってしまった罪悪感も少々。









多田野 樹青道の方は大丈夫?




多田野 樹無理して来なくて本当に大丈夫だから!






Aちゃん大丈夫!午後からオフだから



Aちゃんそれにこのままほっとくと樹くんとか勝之くんが大変そうだもん





多田野 樹そうなんだ、ごめんねわざわざ





Aちゃん鳴に言っといてね!









カルロスはノーカンなあたり

AはどこまでもA。

カルロスは心配の対象外なのだろうか。









何はともあれ結果…









樹「交渉成立…！！」


白河「まさかAに連絡したの？」


樹「申し訳なかったんですけど…このままだと支障が出ると思って最終手段に」







稲実野球部に平和が訪れた。

これでみんな鳴の理不尽なお怒り八つ当たりから開放される。









白河「成宮」


鳴「何！？」


白河「大人しく話を聞いた方がいい」


鳴「だーかーらー！なんなのさ！！」









これで少しは

練習に集中するだろう。









樹「聞いてください鳴さん」


鳴「………何なの？早く話して」


樹「今からこっちにAちゃんが来ますよ」


鳴「………………………はぁ！？！？！？！？！？」







驚きと喜び。

顔がにやけてるぞ。







鳴「え、い、今から！？今からこっちって…稲実に！？」


樹「そうです、だからかっこいいところ見せましょう、鳴さん！」


鳴「よし！！ブルペン行くよ！樹！」

200→←198

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す