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御幸はシニアの頃から鳴がAのことを好きなのは知っていた。
そして稲実に誘っていたことも。
御幸(こいつ…案外表情に出るタイプだよな、からかいがいがあるっつーか)
あの時の自分の感情が
あの時の鳴と同じ感情かは分からない。
ただあの瞬間を目にした時変にモヤっとした気持ちが胸の中に広がっていたことだけがハッキリとわかった。
思えば
練習試合があったあの日、鳴のピッチングに釘付けになっていた時も
あの瞬間見たことないような顔で立ち尽くしていた時も
そして…今も同じような気持ちになっていた。
御幸「初めてが鳴ってなかなかいいんじゃね？よかったじゃん」
A「よかったって…私今まで鳴のことそんな目で見たことなかったのに」
絶対口には出さないけれど
ふとした瞬間、ドキッとする瞬間がある。
そして不覚にも愛おしく感じる時がある。
それが恋心とわかっているのかいないのか、それは本人にしか分からない。
ちょっかい出したくなるなんて、どこの小学生だよと思うけれど
そうでもしないと話せないような気がするし、こんなにも近い距離にいられない。
御幸「俺の事だけ見ててよだかなんだか…知らねーけど」
向こうは稲実、こっちは青道。
その願いは叶えるわけにはいかない。
相手があの鳴なら尚更だ。
御幸「Aが見るのは鳴じゃない」
御幸「鳴じゃなくて”俺だけ”を見てろ」
この言葉を言われた瞬間
Aの思考が完全停止。
だって今、目の前には横にいたはずの御幸がいる。
顔のすぐ横には大きな手。
目の前にさっきまで見えてた景色がなくなり御幸しか見えなくなってる。
御幸「考えたんだけど、2回目は俺にしとけよ」
A「2回目って…」
御幸「言わなくてもわかるくせに聞くなよ、そのまんま考えたらわかる」
御幸としてはもっとAのそのウブな反応が見たい。
だってこんなにも頭の中がめちゃくちゃになりそうな、唆るような顔をしてるのだから
急にらしくないことをしてしまうのは許してほしい。
A「か……一也……？」
夏の暑さから、それとも違う原因からか
頭が冷静に働かない。
ただひたすら、自分の欲のままに気がついたら動いていただけだった。
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藍こ(プロフ) - 御幸さん推しなので御幸さんとのイチャイチャ嬉しいです…ありがとうございます (2020年3月2日 12時) (
レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！鳴とどうなるかは作者もわかりませんが今後楽しみにしてて欲しいです…！！ (2020年2月25日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 連載始まった頃からずっと読んでました！とても良い作品で毎回続きがとても気になっています！変化球で鳴くん落ち少し期待しちゃってます！これからも頑張ってください！！！ (2020年2月24日 14時) (レス) id: 6247b36cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年2月22日 10時
