227 ページ34
.
しばらく歩いて
着いた先は………
御幸「なんか飲む？」
A「…………アクエリ」
御幸「アクエリ派かよー、まぁいいけど」
A「アクエリの方がスッキリした味だし」
自販機。
何故か自販機。
連れションではなく自販機に行くだけだったと知った時はなんか心の底から安心した。
A「いただきます」
御幸「先輩の優しさいただいとけ」
A「そう言われると飲めない」
御幸「ごめんごめん」
ちょうど喉が乾いてて
飲み物を買いに行こうか迷っていたから
タイミングがよかった。
奢ってもらってしまったのは想定外だったけど。
御幸「1口ちょうだい」
A「え」
御幸「いいからいいから」
A「え……あー…じゃあ、はい」
御幸「どーも」
A「うん…」
通り過ぎていく通行人を前に
球場の支柱に寄りかかって並ぶ2人。
変わったようで変わらない2人。
御幸「あー……今思ったけどこれ関節キスだな」
A「バッ………！！！！」
御幸「あれ、もしかして……意識しちゃってた？」
A「な！なわけ！！なわけない！！むしろそれもう全部あげる！！」
静かに通行人はどこに行くのかぼーっと眺めてたらそんな爆弾を落とすものだから心臓に悪い。
もうそのアクエリは飲む気にならないので全部あげようと思った。
多分試合中にドリンクは飲んで量はそんなに残ってないはずだし。
A「応援、聞こえたんだ」
ガヤガヤとする中
バッチリ聞こえる
よく通るAの声。
御幸「聞こえてたよ、バッチリな」
A「そう、なんか……恥ずかしい」
あの時は必死になって
つい大声になってしまって
周りの視線とか気にならなかった。
でもいざ本人を目の前にバッチリ聞こえました、だなんて言われたらもう穴に入りたくなる。
御幸「やっぱそっちの方がいいな」
A「そっちって…」
御幸「先輩先輩って言ってくるより生意気言ってる方がAらしくていいよなって話」
ぽけっとしたAが
次の瞬間珍しく、御幸の前でふわっと笑った。
A「ふふっ、だって相手一也だもんね私もそっちの方が楽しい」
Aの笑顔は本人が思っているよりも
結構な破壊力がある。
それが2人きりとなれば……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍こ(プロフ) - 御幸さん推しなので御幸さんとのイチャイチャ嬉しいです…ありがとうございます (2020年3月2日 12時) (
レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！鳴とどうなるかは作者もわかりませんが今後楽しみにしてて欲しいです…！！ (2020年2月25日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 連載始まった頃からずっと読んでました！とても良い作品で毎回続きがとても気になっています！変化球で鳴くん落ち少し期待しちゃってます！これからも頑張ってください！！！ (2020年2月24日 14時) (レス) id: 6247b36cfd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちあき | 作成日時：2020年2月22日 10時
