【◇】群 青 エ ー ス . 7

225 ページ32

.






Aの卵焼きを嬉しそうに食べる栄純と

めちゃくちゃデレまくりのA。







そんな時






アレが掘り返された─。









亮介「哲のホームランで嬉しそうにニマニマしてるとこ悪いんだけどー」







亮介「俺としては『どんどん狙い打て！！一也！！』の方が気になるかな」








初戦の

必死で伝説的な応援

”狙い打て！！一也！！”が掘り返された。

しかもよりによって1番厄介な亮介に。









A「ぐぇっ！！」



栄純「あーーーっ！！Aがまたしてもヒロインとしてやっちゃいけないことをやってしまったぁーーーっ！！」



春市「栄純くんもう黙って、ちゃんと座ってて」








亮介の言葉と

集まる視線で

Aはお弁当のご飯を喉に詰まらせた。









御幸「そういやそんなこと言われた気がする〜」



倉持「結構バカでかい声だったな」



純「普段からその声出せ！！」









ニヤニヤしてAの顔を見る御幸

Aはツッコミたいのに喉にご飯を詰まらせて顔色が悪くなってく。








A「ケホッ……そ、それはその…」



栄純「ヒロインが口からご飯を逆再せ」



春市「栄純くんもう黙って」



栄純「い"っ！！」






この頃から黒い天使感が出てた春市は

栄純が禁句を口にする前にチョップ。

兄の亮介ほどの威力がないとはいえなかなかに痛いし春市だからかなんか悲しくなってくる。








亮介「お前、いつの間に御幸のこと一也って呼んでたの？」




A「御幸先輩とは鳴とシニアで野球してた時に会ったことがあって…その時に一也って呼んでたんです」




亮介「ふーん」




御幸「こいつ2人きりの時だけ『一也♡』って呼んでくれるんですよ」




A「おいこらハートつけてねぇよボケが」








でも2人きりの時だけ一也って呼んでるのは事実

Aは青道に来た時からこの御幸があの御幸と分かっていたので先輩として扱うのが気持ち悪くて仕方なかった。

だからこの一也呼びとタメ口が安心する。









哲「いい声だったな、御幸も嬉しそうだった」


純「気持ちわりぃくらいににやけてたな」


亮介「ま、御幸が打ちまくるのはランナーに誰かいる時だけだけどね〜」


御幸「そんなにやけてた？」


倉持「いつも腹立つ顔がさらに腹立つくらいにはな」









いい声、と言われたAはチョップされた栄純と共に死んだ。

226→←224

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す