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鳴「ごめーん、待った?」
A「遅い、どんだけ着替えるのに時間かかってるの」
鳴「ごめんちゃい」
A「まぁ…送ってもらえるだけありがたいから全然いいけど」
着替えてくる、とは言ってたけど
着替えてきたのはアンダーシャツだけらしく
練習用のユニフォームのままで
どうせなら全部着替えてくればよかったのに。
A「なんかすっかり稲実の選手って感じだね」
鳴「そっちこそ髪の毛伸ばして制服着て女子高生って感じー」
こうして2人で並んで歩くのは
いつぶりだろうか。
「あ、野球部の成宮!」
「隣にいるの彼女か?でも制服ウチの制服じゃねーしな…」
2人並んで歩いていると
彼氏と彼女に見えるようだ。
Aがもしもユニフォーム姿だったらそうは見えないのかもしれない。
鳴「彼女だってよ」
A「鳴の?」
鳴「うん」
A「彼氏とか彼女とか…よくわからないからなんとも言えないや」
Aの何気ない一言が
鳴をドキッともさせるし
逆にグサグサ傷つけたりする。
本人に悪意はない。
A「駅まででもいいのに」
鳴「学校に着くまでが稲実訪問だからね!」
A「うーん、意味わかんない」
鳴「とにかく!!送るって言ったら送るの!今のAの家は青道なんだし!」
A「心配しすぎ」
稲実の野球部は有名だ。
だから自然と集まる人々の視線。
もっと言えばその稲実の野球部の人間があの都のプリンス成宮鳴となればさらに視線は集中する。
鳴「なんかさっきからヒソヒソコソコソうるさいなぁ」
A「嬉しくないの?有名人になって目立つの。鳴昔から目立つの好きだったじゃん」
鳴「目立つのにも限度っていうかさ、レベルがあるじゃん…なんかプライベートまで踏み込まれたくないっつーか」
A「プロになったらもっと大変だね」
プロ、その言葉に鳴がピクっと反応した。
Aは当然のように鳴は高校卒業後すぐプロ入りするだろうと思っていた。
だってこの実力を持ってるのに声をかけられないなんてありえない話だ。
鳴「Aは……俺がプロに行ける人間だって思ってくれてるの?」
ちょっと驚いたように鳴が聞いた時
ちょうどホームに電車が来た。
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藍こ(プロフ) - 御幸さん推しなので御幸さんとのイチャイチャ嬉しいです…ありがとうございます (2020年3月2日 12時) (レス) id: b64ba8aeaf (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます!鳴とどうなるかは作者もわかりませんが今後楽しみにしてて欲しいです…!! (2020年2月25日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 連載始まった頃からずっと読んでました!とても良い作品で毎回続きがとても気になっています!変化球で鳴くん落ち少し期待しちゃってます!これからも頑張ってください!!! (2020年2月24日 14時) (レス) id: 6247b36cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月22日 10時