【◇】群 青 エ ー ス . 7

197 ページ3

稲実メンバーはというと

.









カルロ「またAちゃんにブロックされた」



白河「なんか察しはつくけど一応聞くよ、何が原因で？」



カルロ「バレンタインはAちゃんが欲しいと言ったら容赦なく…な」



白河「………確かに容赦ない」



カルロ「まぁそんなとこもかわいいけどな」









通常運転といったら通常運転なカルロスと白河。

ブロックされた回数は数え切れないのだとか。









白河「そう言えば結局成宮はAからチョコ貰えた？」



カルロ「貰えなかったらしいぜ、鳴はいっぱい貰ってるから私のいらないだろって言われたとかなんとか」



白河「だからあんなにうるさいわけ…？もうどっかいって欲しいレベルに」




カルロ「坊やだから仕方ない」









話はAと鳴の話に。


鳴はバレンタイン前日らへんからドヤ顔でAに俺はチョコレート貰えるから！！と言いふらしてたのだが


現実はこれだ。









樹「鳴さん、いい加減機嫌直してくださいよ」


鳴「はぁ！？別に機嫌悪くなんかないし！！みんなが勘違いしてるだけだし！！」


樹「じゃあもうブルペンで練習しましょうよ、いつまでも食堂で拗ねてないで」


鳴「拗ねてねーし！！！」









誰がどう見ても機嫌悪いし、拗ねてる。


Aから貰える！と思い込んでしまっていたので尚更この現実が辛く、悲しいを通り越してご機嫌がナナメに。


鳴の機嫌を直そうとしてる樹が完全に保育士さんに見える。









白河「去年までこんなことなかったはず」


カルロ「Aちゃんが東京に来たからだろ、だから今年はチョコレートをあんまり貰ってこなかった」



白河「いや…あれでも多い」









食堂のすみっこには

エース様に届いたお菓子！！と書かれた大きなダンボール箱に山積みになった大量のお菓子たち。

仏壇のお供え物かな？ってレベル。









カルロ「どんな女子からのバレンタインのお菓子よりもAちゃんのが欲しいってさ」



白河「とはいっても…向こうだって忙しいでしょ」



カルロ「そう、そこなんだよな。なかなかAちゃんだって来れない。ましてやここライバル校だしな」



白河「……成宮が我慢するしかない」









つまり

こんなめんどくさいの極みになってる鳴の機嫌を直せるのはAしかいない。

198→←196

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す