【◇】群 青 エ ー ス . 7

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鳴「へくしゅっ！！……もしかして…誰か俺の噂してる！？」




※してます





.







A「もうね、鳴にはガツンと言った方が効くからね！遠慮なんかしてたら自爆するから鳴」


樹「ガツンと…鳴さん相手に」



A「余裕だよ、言っちゃえ言っちゃえ」









自分の思うがままにやらせると


いいこともあるけど


多分自爆することが多いだろう。


1番試合の全体を見れるのはあの位置にいる捕手だから

捕手が全体を見て引っ張ることもチームによっては必要だから。









樹「Aちゃん、バッテリー組んでたとはいえ鳴さんのことよくわかってるね」




A「付き合い長いから色々わかることもあったりするかも」





樹「鳴さんの気持ち…とか？」





A「鳴のなんの気持ち？」




樹「あー…ごめん、なんでもない」









付き合い長くても


そこらへん気が付かないのは


ちょっと鈍い。









A「鳴はバレンタインいっぱい貰ってるだろうからいらないかなって思ってたけど…そうじゃなかったんだね」




樹「なんかAちゃんのしか食べないって言ってた」




A「えっ……なんて贅沢な…私のより美味しいの沢山あると思うけどなぁ」





樹(鳴さん、頑張ってくださいAちゃん結構鈍いですよこれ)







どこまでも

鈍い。

キスされても気づかない

好きだという気持ちを込めて褒めたりしても気が付かない。

頬を赤く染めるのは好きとかじゃなくて照れ隠しから。

なかなか手強い。









A「今日は偵察目的じゃないから…誰かに渡すよう頼もうかなって思ってたんだよね」


樹「え」


A「鳴、練習邪魔すると怒るかなーって思って」


樹「ちょっと…それは」









逆です、逆。

来なかったら…それこそ機嫌が









A「勝之くんとカルロスくんと鳴と…樹くんの分入ってるから」



樹「ちょっと待ってよAちゃん、鳴さんそんなこと思わないと思うよ！？」



A「そうかな？」



樹「うんうん」







樹は知っている。


鳴がAのこと気にして


わざわざ着替えに更衣室に向かったことを。


しかもその顔がニマニマというよりは照れてたことを。








樹(完全にかっこいいところを見せたいと張り切ってた！だから直接会わないという選択は避けたい！)









この鈍すぎる元バッテリーを

エース様の所まで導かなければ…。

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