【◇】群 青 エ ー ス . 6

261 ページ16

.









”胸を張って堂々と投げろ、お前には大事な初戦を任せられるだけの力がある”









この監督の言葉が

降谷にとっては何よりも嬉しかった。









降谷(力がある……)









こうして現に今もその喜びに浸っている。









A(気合が入ってるのはいいけど…なんか見た感じボールが高く浮きすぎてるような気もする…)

A(今日は通用しても後が思いやられるなぁ…)









まぁ細かいことはとにかく

相手にいい衝撃を確実に与えられたはずだ。

かなり降谷のピッチングが効いている。









2回表 青道の攻撃

打席に入るのは…









A「哲先輩…！！」









Aの大好きな哲。

なぜAが大好きなのか理由は不明だがもうAは哲にメロメロ。




どこがいいの？と聞いたら



かわいいとことかっこいいとこのギャップがえぐいとこ



とわかるようなわかんないような理由を述べる。









監督「お前ら、結城のバッティングをよく見とけよ」









我らが頼れるキャプテン。

打席に入った瞬間目付きが変わった。

相手ピッチャーが少し内側に投げてしまった球を容赦なく狙い打つ。









打球が速すぎて反応が遅れる相手チーム。









A「ナイスランです哲せんぱーーい！！！」


貴子「こらこら気持ちはわかるけど飛び跳ねないの、危ないわよ」









青道打線の流れを大きく変えた哲。

これにどんどんみんなも続いていく。









監督「大きな当たりは必要ない、強く低い打球で相手の守備を打ち砕け」









哲の次に打席に立つのは

増子。









A「ナイスヒット…！！これでノーアウト1,3塁！！」









流れが良くなってきた青道打線

次に相手を狙い打つ打者は…








A「ランナーがいるからチャンスですよ、先輩」









御幸。

会場に1度は聞いたことのあるヒッティングマーチ、狙い打ちが流れる。









”お前が応援してくれたら俺は最初から本気で狙い打ちに行く”









試合前に言われた言葉。

そんなことしなくたって、最初から本気で行くつもりのくせに。









A「どんどん打って打って…狙い打て！！一也！！！！！」









本気で応援してるから、期待しているから


今までで1番の大声を出して


御幸先輩、から一也呼びになった。

262→←260

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す