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どれだけ馬鹿にされたって構わない。


ただ見てもらいたくて


そして認めてもらいたい人がいるんだ。









A「何?」









猫の体を撫でていると

つんつん、と肩をつつかれた。









御幸「ん」



A「え?」









振り向くと手には絆創膏。

おい待て待て、鳴といい一也といい

なんで周りの男子たちはそこらへんの女子より女子力高いんだ。

湿布に…絆創膏に…。









御幸「貼っとけよ、痛くて集中できねぇだろそれじゃあ」




A「別に痛いのはもう慣れてるから」




御幸「その痣もか?」




A「!」







そして


同じように皆、鋭い。


きっと鳴に聞いたのかもしれない。


そんなことが頭をよぎる。









A「鳴から聞いたの?なんか言ってたの?」




御幸「正解、あいつすっげぇ心配してたぞお前の様子がいつもと違うんだーって」







相変わらずよく見ていらっしゃる。


Aは気が付かないが


鳴は鳴なりに気にかけてくれているのだ。







御幸「俺にどうしろと?って話なんだけどな」





A「どうしてそんなに…話しかけてくるの?」







疑問っぽい話に疑問で返す。

さっさと帰ってもいいのに

なんでわざわざここにいるんだろう。








御幸「おもしろいから」




A「おもしろい…」









不思議な人だ。


堂々としてて、自分を持ってて


色々と不思議だ。


とかなんとか考えてたら足に勝手にぺたぺた絆創膏を貼ってくではないか。









A「え、ちょ、えぇ…!?」








これが当然かのような自然な流れ。

いやいやいや、おもしろい…ってのは理由になってる…いやなってないけどなってることにしとこう。

女子に見えないとはいえ女子の足を勝手に掴んでほいほいやってくのは如何なものかと…。









御幸「足ちっさ」


A「ちょ、あ、足!!」


御幸「わーかってるって、大人しくしてろよ貼ってやるから」


A「そういう事じゃない」









ここまでする意味がわからない。

おもしろいって言ったから…

からかってるのか?面白半分で。









御幸「絆創膏くらい持っとけよな、鳴が泣くぞ」



A「なんで?」



御幸「そのうち分かるだろ」







そのうちがまさか高校生になってからだなんて


御幸もAもこの時は思っておらず


この頃から既に距離感がおかしい。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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