【◇】群 青 エ ー ス . 5

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鳴「雅さん酷いよ…あんな本気でゲンコツしなくたっていいじゃんか」







一方稲実。

写真を撮って怒られたらしい鳴。








雅「雛瀬にチクるからな」



鳴「いいじゃん！A、雅さんの写真見て絶対笑ってるね！特にエネゴリくんのくだり！」



雅「てめぇの自信はどっから来るんだ、というか誰がエネゴリだ」



鳴「い！い！の！Aが笑ってればいいんだって、心配なの俺は！！」









鳴が大きな声で言った瞬間



ザワザワとザワつく稲実のバス。









鳴「何！？なんでそんなザワってするの」



翼「いや、鳴が人の心配するなんて成長したなって思って」



鳴「え…翼くん…じゃなくて！！元から俺は結構人のこと気にかけるよ！」



白河「とか言っといて…」


カルロ「ほとんど…いや完全にAちゃんだけだけどな」









あの鳴が人の心配を…と驚いたり感動したりする稲実メンバー。









鳴「だからAのためにとにかく俺は勝って甲子園に行く気しかないからさ」



鳴「俺自身が去年より成長したの見せつけるためでもあるけど、それだけじゃないよ」









Aは去年の甲子園の結末は知っているけれど、鳴がどうなったかは知らない。


見てなかったとはいえ、不甲斐ない姿は絶対に見せられない。


今年はAは青道のマネージャーだし、絶対に見ることだろう。









鳴「青道に入ったけど関係ないよ、俺は約束を果たす」




雅「……なら、尚更カッコ悪くてちいせぇ所は見せられねぇな」



鳴「俺小さくないから！超ビックな都の王子様だからね！」



雅「どーだかな」









絶対に負けられない。

青道がAに甲子園の景色を見せてあげるのが1番いいけど、こっちだって負けるわけには行かないのだ。

こちらが勝ったのなら…約束通り気持ちを連れていく。








鳴「それに…Aが心底惚れ込んじゃってる青道のイケメン野郎が気になるからね…！！」





雅(絶対に結城だな)





鳴「どうやってボコボコにしようかなぁー！！あー！楽しみだなぁー！！」








そしてなんか

Aを巡って熱い戦いが始まってる。

Aは名前を出さないでかっこいいと騒いでたらしい。









雅「鳴、雛瀬がかっこいいって騒いでるやつはそう簡単にボコボコに出来ねぇぞ」



鳴「まさか…ヤンキー！？」



雅「アホかお前は」

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