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A「栄純」
ベットから降りて
床に畳んで置いといたユニフォームを手に取る。
A「背番号、バッチリ付けておいたからね」
そして
無理やり押し付けた。
昨日途中泣いたり、恥に襲われたりしながらなんとか縫い付けたユニフォーム。
栄純「あ、ありがとう」
A「うん…!」
ちょっと照れくさそうにお互いを見合う2人をみて倉持はくっつくならくっつけこいつらと思っていた。
A「じゃあ私はこれで!お邪魔しました!」
倉持「雛瀬もちゃんと準備してろよ!」
A「わかりました!」
栄純にユニフォームを押し付けると
Aは逃げるように部屋を出ていった。
栄純「倉持先輩」
倉持「あ?」
栄純「バレーボール…見られましたね」
倉持「あぁ、まさか雛瀬来るとは思ってなかったわ」
Aがいなくなった瞬間の話の内容が
バレーボールみたいな胸をしたボンキュッボンなお姉さんのそれ系の本。
もうあの時点でAがビリビリに破っとけばよかったのに。
倉持「さっさと身支度済ませろよ、それとその顔どうにかしとけ」
ちゃんとそれ系の本を隠しながら
倉持は栄純に言った。
顔をどうにかしとけと。
栄純「なんか…このユニフォーム着たらなんでも出来そうな気がしてきました」
倉持「よかったな、かわいい幼馴染みでよ」
別にかわいい、って思ってるわけじゃ…いや、思ってる。
思ってるけどなんか言えないだけで。
倉持「そう言ったからには頑張ってもらわねぇとな」
栄純「はい…!!」
まだ完全に目覚め切ってない時
なんとなく聞いた気がしたのだ。
─栄ちゃん、かっこいいとこ、期待してるからね
こんなことを言うAの声を。
栄純(なわけねぇよな、きっと寝ぼけてた!そうだ!寝ぼけてたんだ俺!)
倉持がその顔どうにかしとけよ、と言ったのは
栄純の顔が少し赤くて、そしてちょっぴりにやけてたからだ。
顔が赤いのは暑いからか、それともまた別よ理由があるのか本人にも倉持にもわからない。
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東条「雛瀬、ユニフォーム渡せた?」
A「う、うん…なんか要らぬ収穫をしてしまったけどね…」
東条「何を?」
A「バレーボール…」
東条「バレーボール?」
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時