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東条に髪の毛梳かして行った方がいいよ、と言われたAは手櫛で髪を梳かしながら
5号室へと向かった。
コンコン、とドアをノックすると…
出てきたのは
倉持「何だ、雛瀬か」
A「おはようございます倉持先輩」
珍しく髪型が決まってない倉持だった。
前髪が存在していることにAは驚いた。
声には出さなかったけど。
倉持「あー、髪か?髪はまだやってねぇんだ」
A「よく分かりましたね」
倉持「顔見りゃわかる、もう大丈夫なのか?」
A「大丈夫とは」
倉持「色々だよ」
まだ完全に目覚め切れてないのが
ちょっと面白かった。
そして相変わらず優しい。
A「あ、それでしたならもう全然大丈夫です!!元気です!!もうなんなら今から哲さんへの愛を叫べそうなくらい!」
倉持「ヒャハハ、そうかよ。今は叫ばなくていいぜ哲さん来てねぇしな」
応援して声が枯れる、なんてことは多分ないだろう。
声の出し方が上手い自信がある。
倉持「てかお前…その格好で来たのかよ」
A「あー、それ秀明にも言われました」
倉持「変じゃねぇけど…なんだ、警戒心がなさすぎるんじゃねーの?」
Aの寝巻きを見て
よく男部屋に来れたなと呆れる倉持。
襲うなんてことは勿論しないがちょっぴり意識を持って欲しいものだ。
ふわふわのワンピース型の寝巻きだなんてもう多分殆どの男子の好みにストライクだと思う。
倉持「沢村か?」
A「そうです、ユニフォーム渡しに来ました」
倉持「じゃあ入れ」
そう言うと倉持はさらにドアを開けて
Aを入れてくれた。
紳士。
A「増子先輩は?」
倉持「顔洗いに行ったよ、気合い入ってたぜ」
A「おお…」
靴を脱いで上がると
まだカーテンは閉められたままだった。
そして2段ベッドの布団が膨らんだまま。
倉持「おい沢村!起きろっつってんだよ!テメェいつまで寝てやがんだ!!」
倉持が足でゲシゲシ蹴っても
栄純「うぅ……あと…5分延長お願いしやす…倉持先輩…」
起きない。
関節技をしてもいいのだがなんせ栄純は関節が人並外れて柔らかい。
全くとまでは行かないが効果があまりないのだ。
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時