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東条「まぁ…なんか叫んでる信二はほっといて、雛瀬何しに行くの?」



A「今から5号室に行こうと思ってさ」



東条「なるほど。だからユニフォーム持ってたのか」


A「あたり。栄純のね」








Aが右手に持ってたユニフォームに気づいた東条。

やっぱ寝巻きのまま行くのは東条の言った通り良くないのだろうかと今更になって気にし始めた。









東条「もう部屋出ちゃってるからそのままでいいんじゃない?」




A「秀明はイケメンだね、うちの学年残念イケメン多いから…金丸とか優しいけどあれだから…」









Aたち1年世代の野球部は

黙っていればイケメン…がそこそこいると思っている。

特に栄純。

黙ってたら黙ってたらでそれははっきり言って気持ちが悪いのでもうそのままでいいかもしれないけど。









東条「髪の毛は整えてった方がいいよ」


A「うん、ありがと」








Aは東条の名前を前から耳にはしていた。

ベスト4に進出した投手だと。









東条「あのさ、雛瀬」



A「ん?」



東条「雛瀬もさ、自分の肩書きを…重荷に感じたことってある?」



A「肩書き…」








東条もAの名前は聞いたことがあった。

逆に同世代で耳にしたことがない人はいるのだろうか。

東条は何となく自分と同世代で名を広げてた捕手なんじゃないかと思っていたのだ。









A「うん、正直そう思うことはあった」









聞いてみるか迷ったが

勇気を出して聞いてみたら

Aは困ったように笑って返してくれた。

重荷に思うことはあったと。









A「私の天才の肩書きは…正直私自身の実力じゃないと思ってる」



A「組んでた相手がすごかったから私もすごいって思って貰えたんだと思う、相手の活躍があったから」








実際Aは

自分のその肩書きのせいでプレッシャーに感じてしまった。








東条「そっか…なんかごめん、朝からそんなこと聞いちゃって」





A「ううん、秀明ももしかしてそうだったりするの?」




東条「うん…雛瀬の肩書きとは重さが違うかもしれないけどね、たまに。」








東条も同じく

自分の持つ肩書きを重荷に思ってる者だった。

自分の実力でじゃなく

先輩たちの活躍で得たものだと。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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