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鳴「正直言うとさ、Aにはシニアやめてほしくないよ俺は」



A「うん」








どうしてもアイスを食べる気になれなくて

食べかけのバニラアイスを鳴にあげた。









鳴「でもぶっちゃけた話、Aは無理しすぎてたよ」



A「え…?」




鳴「自分で言うのもあれだけどAは充分俺の我儘聞いてさ、たくさん頑張ってたよ」









これでも鳴は

Aを励まそうと

言葉を必死に選んでいる。

ぶっちゃけた話、と言ってるけれど

本心は言えてない。




今辛いのは、悔しいのは

バッテリーを組んでた自分ではない

大好きな彼女自身だから。









鳴「Aが選択することがAにとって1番正しいことだとは俺は思うけどね」



鳴「本当に後悔しない方を選んだ方がいいよ、AのことはAが1番知ってるから」









らしくない。


本当なら今すぐやめないでって言いたい。


だって鳴とAを繋げていたのは─


唯一繋げていたのは野球だから。


もしそれがなくなってしまったら


こうして会うこともなくなるのだろうかといつも大口をたたいてるが鳴は不安だった。









鳴「Aがやめたとしても、Aの気持ちは俺が持っておくし」




A「鳴が…?」




鳴「Aのその悔しい気持ち、俺が高校で活躍して、甲子園のマウンドに立ってぶつけるよ」









やりたくてもやれない。




イップスとか関係なく




Aはこの先鳴と一緒に野球はできない。



でも思いは持っていくと鳴は言うのだ。









鳴「とにかく、やめるなら俺は止めない」









どれほど辛く、悔しいことかは

隣に座ってる彼女を見れば

痛いほどわかった。




あの頃のように笑ってくれなどしない。

それがちょっぴり寂しくて、悲しかった。









A「捕手としてできないのは…やっぱ悔しいや」









上手く捕れたとしても


あの頃のようには返球できないし


リードするにしても頭が真っ白になる。


やりたいと思っているのに


まるで拒んでるようで、ますます焦る。









鳴「こんな時に言うの、あれだけどさ」








Aから貰ったバニラアイスを

1口食べてから

目を逸らしながら

たった一度、彼は言った。








鳴「ありがとうね、俺とバッテリー組んでくれて」








素直じゃない、我儘な彼からの

あまりにも暖かすぎる言葉

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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