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A「もう無理なの、あの時と違うの」









あの時というのは


父親に包丁を振り下ろされた時のことを思い出し

軽くトラウマになって思うように行かなかった時のことだ。









あの時は鳴が何とかその気持ちをなくしてくれたが今回のことはもうどうしようもないこと。

流石の鳴もかける言葉が見つからないようでずっと言葉を詰まらせている。









A「もう野球をする理由が何もない」


A「勝ちたい、とも…やりたいとも…思わない」









野球をする理由は


母親に頑張ってる姿を見てもらうためだった。


でもその母親はもうこの世にいない。


鳴はこの理由を知ってるからなにも言い出せなかった。









A「大人のことも信用出来ない、結局あの監督は私のことを…雛瀬Aとして見てはいなかった」



A「勝ち続けたチームを創った人間、天才を生み出した名監督という肩書きを得るための道具だった、調子が悪くなった人間はいらないんだ」









Aの言ってることは間違いではなかった。


見捨てられた。


本来ならば寄り添うべきである大人の人間が気が付かなかったのだ。


Aが立ち直りが困難なイップスになっているという最悪の状況に。









お前は精神が弱いから


成宮がいないとこうなる


やる気がないからだ、そんなことを言われた。


別に言われたって構わないけど鳴と関係付けるのはやめてほしかった。


鳴は悪くない。









鳴「その言い方じゃ俺がいなきゃAはダメな人間だって言ってるようなもんじゃんか」



鳴「何だか腹たってきたよ、すごくね…!」









俺がいなくたってAはすごいんだからと思ってた鳴はしょんぼりしたAとは反対に

手をポキポキ鳴らして今すぐ殴りそうな勢いでそんなことを口にした。

まるでA自身には価値がない、みたいな発言にAのことを大事に思っていた鳴は腹が立ったのだろう。









鳴「やる気がない?馬鹿な事言ってるよねうちの監督もさ。老眼なんじゃないの?」




鳴「Aが本当にやる気ないならこうやって真剣に悩んだりしねぇっつーの!」








たしかに本当にやる気のない人間なら


自分が必要とされてない人間だと分かれば練習なんて来ないだろう。


でもAはあんなことを聞いてしまってもひたすらずっと練習し続けていた。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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