【◇】群青エース . 2 (ページ49)

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「明日の青道と修北の練習試合…あんまり調子に乗るなよ」

とある学校の

とある野球部のグラウンド。

そこに立つのはかなり体格に恵まれた

ガタイのいいキャッチャー。

「わーかってるって、そんなに言わなくたって俺も子供じゃないんだしさ」

それに返事を返すのは

大きな青い瞳を持つ男子。

「そうやって昨日青道に行こうとしたアホが…」

圧倒的な力を持ち

青道の前に現れる因縁の相手。

当時1年生ながらも甲子園のマウンドに立ち

全ての高校野球ファンや関係者を驚かせた逸材。

「お前だろう、鳴」

いつしか世間の人々は

彼のことをこう呼ぶようになった。

「もー、そんなしつこく言わなくたってもう勝手なことしないから！雅さんは俺の母親！？」

”都のプリンス”と。

鳴「だってさだってさ、アイツがいるんだよ青道に。そりゃ楽しみで仕方ないでしょ！」

成宮鳴。

彼が青道に来たことにより

自体はほんの少し変わっていくことになる。

雅「もういい、とりあえずあまり向こうで迷惑かけるなよ」

鳴「はいはーい、任せといてよ明日はもっとさらにいい球投げられそうだし！！」

Aが御幸と何か関わりがあるように見えるのと同じく

Aとこの男、成宮鳴も何か大事な鍵を握ってるような、そんな予感がする。

鳴「敵だろうがなんだろうが関係ない、俺はまだ諦めてないからさ」

アイツのことは俺が1番わかってるんだよ。

今からでも遅くない

稲実に来いって何度だっていうよ。

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御幸「あ〜、わっかんねぇ…」

倉持「お前…さっきからブツブツうるせぇよ」

稲実側に動きがあったように

こちら側にも動きがあったようで。

倉持「さっきから女子の写真みてため息ばっかつきやがって…元カノか？」

御幸「なわけねーだろ、思い出しそうなんだよあと少しで」

御幸が見ているのは

一枚の写真。

そこには違うチームのユニフォームを着た青い目をした少年と、綺麗な顔立ちをした小柄な子供。

そして御幸。

御幸(本人は違うっていうけど、俺には同じに見えるんだよ)

”消えた天才”と”生意気マネージャー”が。