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倉持「お前、言おうと思えば言える距離にいんのに雛瀬にわざわざおやすみって送ってんのも知ってんだぞ!」



栄純「あーーーーっ!!そ、それは、それも違うんですって!!!」









若菜は幼馴染だと言い切ってるけど

栄純がAのことをかわいいと、女子としてみてるのは確かなことだ。









倉持「よく雛瀬の周りに御幸とか亮さんがいたりするけどお前それ見てなんとも思わねーの?」








真っ赤な顔でバタバタしていた栄純に

倉持がやけに真剣な声でそう言ったからか

部屋の空気が一気に静まった。









純「しかもあいつ御幸はともかく亮介には懐いてるし、哲にベタベタしてるしな…割と距離近けぇ」







幼馴染みとの恋、という漫画のような話に

ソワソワする伊佐敷。

なんだかんだ言って興味ある。








哲「雛瀬は愛想が良くて笑顔がかわいいからな、モテるだろう」



倉持「哲さんべた褒めじゃないっすか…」







グサグサと栄純の心に刺さることを次々言ってく先輩方。




確かにAの周りには亮介やら御幸やらがいつもいる気がする。









栄純(なんとも思わないって…なにを思うんだ?あいつは…かわいいって思うけど幼馴染みで…)








ぽわぽわと頭に浮かんでくるのは


大切な幼馴染みとそれにつるんでる御幸。


御幸なのは多分栄純が御幸一也!!と常日頃から言ってるからかもしれない。









栄純(……なんか…嫌だな、何が嫌かは知らねぇけど)









当たり前のように隣にいて

当たり前のように笑ってくれる幼馴染みが

いなかったら…確かになんかモヤっとくる。









栄純「キャプテンとか、お兄さんとかが近くにいるのはなんとも思わないっすけど…」









前のめりになって言葉の続きを待つ一同。

ほんとに…できてんのか…?とワクワク。









栄純「御幸一也はダメっす!!!」









ただモヤっとイヤな感じがするのは


御幸限定。


栄純が大声で言いきったらシーンとなっていた部屋の中に


どっと笑い声が溢れた。








倉持「ヒャハハッ!!お前、お前ほんと最高!!」


純「んだよ、結局どっちなんだテメェ…!」









好きとかそういうのを考えたことがなかった。




当たり前の存在で




幼馴染みより上だけどそれ以下ではなくて




この関係が変わるのも時間の問題かもしれない。

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時

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