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栄純「失礼します…」
しばらくして風呂から上がった栄純と降谷が言われた通りに御幸の部屋を訪れると…
御幸「お、来たな!」
栄純「げ」
なぜか御幸だけじゃなく
そこそこの数の先輩たちの姿が。
しかもこれまたなぜか栄純たちより少し先に風呂に入ってた髪の濡れたAの姿も。
哲の隣にちゃっかりいるあたり流石。
純「おせーじゃねーかよ!早く入れや」
威圧的な話し方で喋ってきたのは
3年の伊佐敷。
”青道のスピッツ”と言われるだけあってなんかほんと…犬っぽい。
あれだ、他の人が家に入ると必ず吠える犬だ、番犬だ。
御幸「おめーら元気余ってんだろ?この人たちのお相手よろしくな、毎日俺の部屋にこられて困ってんだ」
なるほど、御幸はそのためにこの2人をわざわざ部屋に呼んだのか。
純「おいゴラァ、足揉め1年」
倉持「沢村ぁー!ジュース!」
中田「お前だけずるいんだな」
哲「御幸、やるぞ昨日の続き」
A(将棋に夢中の哲さん素敵…!!)
足を揉めと注文したり
ジュースを要求したり
将棋をやれと準備万端だったり
それに見とれてほわほわしてたり…。
なんなんだこの光景。
申し訳ないけど軽く地獄を見てる気分。
栄純と降谷は隠すことなく露骨に嫌そうな顔をした。
A(なんで私まで…暇だし帰りたい、あの眼鏡に風呂上がり直撃されただけだし…でも哲さんがいるならいいかなぁ)
Aだって哲がいなかったら即こんな部屋から出ていたことだろう。
でもかっこよくて優しくて憧れの先輩がいると聞けばダッシュで駆けつけてしまう。
風呂から上がり部屋着に着替えたAを待っていたのが何を隠そうこの眼鏡。
御幸「お、Aちゃん結構長風呂だね〜俺たちとは大違い」
A「チッ…○ねばいいのに…ほんと」
御幸「声にでてるっつーの。」
折角色んな気持ちを洗い流すようにして風呂から出てきたのに
なんでこの人に会わなきなならないんだともう倒れそうだった。
A「何の用ですか、パシリなら栄純にしてください」
御幸「そういうことじゃなくてー、とりあえず来てよいいことあるからさ」
この人は本当に私の事知らないのだろうか。
別に思い出して欲しいわけじゃないけど。
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時