【◇】群青エース . 2 (ページ5)

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3年生のクリスと色んな練習を始めた栄純。

最初は早めに練習から帰ってしまうクリスに苛立っていた栄純だったが

その後色々あり栄純はもうそれはそれはすごいなつくようになった。

一軍昇格をかけた試合で見事大活躍をした栄純と春市、そして降谷は見事一軍昇格を決めた。

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その日は朝早くから雨が降っていた。

倉持「お前、今日も走りに行くのか？」

栄純がこっそりと誰も起こさないように起きたつもりだったが

2段ベッドの上段で寝ていた倉持は既に起きていたようで気が付かれてしまった。

倉持「最近お前、オーバーワークすぎねぇか？」

倉持は遠回しに練習のしすぎは体に負担がかかってあまり良くないと言いたいのだろう。

頑張るのはいい事だが頑張りすぎるのはよくない。

栄純「俺は雨なんかに負けないっすよ」

一軍昇格が決まってからというもの

栄純の様子はちょっと変だった。

なんか…本当に頑張りすぎている。

ベッドから身を起こし

着替えて部屋のドアを開けると

栄純「おはよ」

A「おはよう栄純、風邪だけは引いちゃダメだよ」

まだ寝癖残る髪を緩く束ねた

Aがいた。

昨日自主練すると言ったら付き合うといってわざわざ早起きしてくれた。

栄純「寝てなくて大丈夫なのかよなんかすっげぇ眠そうな顔してるけど」

A「大丈夫大丈夫、最近栄純頑張りすぎだからね見張ってないと」

栄純「頑張りすぎ…なのか…？」

栄純自身でもよく分からない。

頑張らなきゃと思ってしまった。

あの日、一軍にはクリスが行くと信じて疑っていなかった。

でも選ばれたのはまだまだ未熟者の栄純。

A「栄純…」

それをらしくないことに気にしていた。

クリスの分まで一軍で頑張ること

これが自分にできる最大の恩返しであり

頑張るべきことだと栄純は心に決め、自主練に力を入れている。

雨が降る中

2人で歩いていると

A「あ」

御幸「おはようございま〜す、なになに？2人で朝っぱらからデート？」

A「違います、自主練に付き合ってるんです」

私服姿の御幸に遭遇した。