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栄純「Aの姉御!突然で悪いのですが、仕事今なかったらトスバッティング頼みやす!!」









朝っぱらから話しかけてきたのは

今Aの最も意味わからない人間ランキング

堂々の1位に輝いている人。









A「え…トスバッティング…?私ちょっと今春乃とドリンク作りに…って」









もう姉御はスルーだ。

そんなのどうでもいい。

何故か妙に緊張してしまう。

あの一言がこんなにも変えてしまうなんてかわいいって言葉は危険だ。









A(トスバッティングなんて他の部員とやればいいのになんで私なの!?コイツわざと!?)









今の心をわかってやってるのなら

コイツは野球場のマウンドに埋めてやる。

それかタイキックだ。

今は絶対トスバッティングなんてしたくない。









そう心に決めたのに…







夏川「おはよう沢村くん、今日も元気だねぇ」



栄純「はよっす!!!」







にやにやしながらAの後ろから夏川が出てきた。

この人は…とAは心の中でため息をついた。

別にからかってくるのは夏川だけに限ったことではないが。









A「えっと…唯先輩…?これは…」








夏川はAの持っていたドリンクボトルをスッと取り上げた。


すごくニコニコしながら。








夏川「いーからいいから、ドリンクは私に任せてさ彼氏くんの手伝いしてあげなよ!」



A「いやいやいや!!か、彼氏じゃないです!!」








でしょうね、だろうと思いましたよ。

そんなことだろうと。

ただでさえ昨日の言葉が効いてるのに彼氏だとかそういうこと言われるとさらにわけわかんなくなる。









梅本「昨日あんなに顔真っ赤にして…ま、とりあえず先輩命令!Aは沢村のバッティング手伝ってきてよ!」








夏川に加えて梅本までAにそう言うのだ。

完全におもしろがっている。

手伝いたい気持ちはあるけど…





面と向かい合ってやるのは勘弁して欲しいし

1対1とかふざけてんの?と何故かイライラしてきた。








A(アイツ…人の気も知らないで準備万端だしふざけないでよ、なんなの?)







聞けるものなら聞きたい。

あの言葉の意味はなんですかと。

今までそんなこと言わなかったじゃんと。

聞いたところで答えが出ないことはわかってるから聞かないけど。

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時

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