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『……ジェシー…さっきまで大広間に…』
J「うん。ユキが出ていくのが見えて、一緒に出てきた。」
『…そう。』
J「ユキ……」
ジェシーだと分かって安心した束の間、
彼の顔を見て不安も押し寄せた。
苦しそうな作り笑顔のジェシーだったから。
対抗試合の事が頭の中でチラついた。
目の前には何か言いたそうにしている
ジェシーの姿だった。
『……対抗試合…出るの？』
J「………うん。」
『……何故？』
J「それは…」
分からないことが怖い。
そんな思いだけで、彼を追い詰めている。
でも、貴方もこのことを伝えに
来てくれたんじゃないの…？
トライウィザードトーナメント…
それは最も過酷で危険で…
貴方達を失ってしまうかもしれない…
何故それに…
J「……ごめん、今は言えない。」
『…なんで…！』
J「今は言えないけど…でも…終わったら絶対に言うから…」
なんで…言えないの。
なんで教えてくれないの。
なんで言ってくれなかったの。
なんで隠しているの。
なんで…なんで…
そんな言葉しか見つからない。
ジェシーと目を合わせられなくて
自分の足元を見つめる。
足元には月光で光っている
立派な大理石の廊下。
その大理石には無数の滴が落ちていく。
滴が自分のだと分かった瞬間
少し大きい、温かいものに包まれた。
J「ユキ…泣かないで。」
『……だって……！』
スーッと息を吸うと
少し爽やかで甘い香水の匂いがする。
ジェシーが抱きしめてくれている。
スリザリンとグリフィンドールの生徒が
抱き合っているだなんて…
滅多に見られない光景だ。
マルフォイに見られたらなんて言われるかしら…
意外と呑気な事を考えられる余裕はあったみたい。
そっと、ジェシーの背中に手を回す。
『…ジェシー…今話せないって言ったけど…一つだけいいかしら…？』
J「もちろん。何？」
『貴方達は魔界に来てから本当に間もないわ。なのに…こんなに大変な対抗試合に出るなんて…危険すぎると思うのよ。』
J「うん…」
『魔法についても、魔力についても…貴方達はこれに耐えられるの…？』
J「…うーん…どうだろうなぁ〜AHAHA！」
『ちょっと！ふざけないでよ…！』
J「ハハッ……まぁ、ユキ？」
『……？』
J「俺らは、死なないからさ。」
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unim(プロフ) - ぬらりさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！やっと次のシリーズへと移せました！ぜひ今後ともご愛読宜しくお願い致します！ (2021年6月12日 1時) (
レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
ぬらり(プロフ) - ハリーポッター 大好きなので凄く嬉しいです!続き楽しみにしてます (2021年6月12日 0時) (レス) id: 8f9eafb01f (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すごく面白いです。更新楽しみにしています。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 20時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
unim(プロフ) - 夏華さん» 夏華様 ご意見ありがとうございます！ドラコ君…！！確かにその手もありました！！笑 そこでドラコかぁ！なんて事もいいですね！是非、舞踏会、当話は誰が出てくるのかお楽しみくださいませ！是非これからもご愛読宜しくお願い致します！ (2020年5月4日 17時) (レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
unim(プロフ) - るんさん» るん様 感想&ご意見沢山ありがとうございます！当小説をお楽しみいただけてるみたいで良かったです！^_^舞踏会のご意見も本当に参考になります！是非検討致しますのでご参考にさせていただきます！是非これからもご愛読宜しくお願い致します！ (2020年5月4日 17時) (レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unim | 作成日時：2020年4月20日 22時
