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また、庭を走って来る足音が。
次は誰!
足音の方に目を向ければ、二人のシルエットが。
「カラ松、何で抜け出したんだよ!赤の国との挨拶にお前居なくて誤魔化すの大変だったんだからな。」
青の国の第一王子であり、三つ子の2番目であり、ボクのすぐ下の弟、チョロ松が早口で説教をしてくる。
「そうだよ、カラ松。自分だけが女の子だって理由で抜け出すのはよしてよ。」
三つ子の末っ子の十四松もチョロ松の後ろから出てきて、プンプンと頬を膨らましながら話してきた。
謝らないと後々めんどいので、謝る事にした。
「ごめん…チョロ松、十四松。」
でも、ボクが顔を上げた時には、チョロ松も十四松もボクの目の前にいる三人に釘付けだった。
しかも、その三人もチョロ松と十四松を見てるし。
謝ってたのに酷いや。
「「「え…」」」
「「え…」」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」」」」」
ボク以外の五人は、顔を見合せ、一瞬固まったと思ったらお互いを指さして、叫んだ。
カラスがバサバサと音を立てて、逃げていく。
男の子ってホントにうるさいなぁ。
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作者名:青葉さき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年4月25日 18時