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『ボクは…みんなと同じ服が着たかっただけなのに…。』
女の子なんだからと言う理由で、着させてくれないのはふざけてるよ。
男装くらいいいじゃん。あ、今度チョロ松のでも借りよ。
顔そっくりだし、バレないよね。
そんな時、ガサッガサッと誰かが庭を歩く音がした。
まさか、大臣?!もう見つかったのか?!
「パーティ、クソつまらねー。料理は美味しいけど。」
え?誰?男の子??
「ぬ、抜け出してきちゃったよ?大丈夫なの?(汗)」
さっきとは違い、大人しい声音の男の子。
十四松より大人しいな。
「一松は真面目だよね。大丈夫だって。父上たちは盛り上がってるし、バレないよ。」
あの大人しい男の子は、一松って言うのか。
覚えとこ。
「ん?あそこのベンチに誰かいるぜ?」
さっき、ご飯がどうのこうの言ってた子がボクに気付く。
夜だって事もあり、見えないけど。声音に違いがあるから。
「え!まさか、抜け出したのはボクたちだけじゃないって事!話し相手になってもらおうぜ。」
カワボだな。
あんな子がお姫様だったら、絶対可愛かっただろうな。
「え、敵かもしれないのに、下手に近づいたらダメだよ。トド松」
大人しい声の子も、凄いカワボだ。
ボクより、女の子みたいな声だ。
「ねぇ、キミどこの子?」
「え?」
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作者名:青葉さき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年4月25日 18時