【snr】凸凹２人の相性は【usss】

21%. 勘違いにはご注意を / snr ページ33

　
　
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A@ngng

『××』の映画観に行きたいのでどうかネタバレはご勘弁です。

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ある日目に止まったツイート。
それは偶然にも、珍しく俺が観に行こうかなあと思っていた映画のタイトルで。




(…誘ってみるか)




気の向くまま、ラインのトークを開いた。





*





待ち合わせの場所に着くと、Aさんは既に立っていた。…今、待ち合わせの15分前やけど。
声をかけ挨拶を交わし、何分前に着いとったん？と笑うと、「さ…さっき来たとこです」とモゴモゴ。絶対嘘やん。




「………絶対遅れたくないなって思ってたら、早く着いちゃったんです」

「、、、そ、っか」




恥じらうような様子にこちらも照れ臭くなり、そんな気合い入れんでもええのに。と笑い飛ばすこともできなかった。















映画館に到着し、予約しておいた席に座る。
気になっていただけあって映画の内容は結構引き込まれるもので。目線は画面に釘付けのまま、シェアしようと中央に置いたポップコーンに手を伸ばすと、つん、と温かい感触。




「？あ、ごめ＿＿」




触れたのはAさんの手。俺が小声で謝るより早く、ばっ！とその手は引っ込んだ。




「すみ、ません。…お先どうぞ」

「え、あぁ……ありがとう」




彼女らしくない(失礼だが)機敏な反応を不思議に思いつつポップコーンを数粒掬い、口に運ぶ。
びっくりしたんかな、画面に目線を戻しつつ咀嚼しながら、ふと、横目で彼女を盗み見ると。



＿＿ん…？



スクリーンの光に照らされたその横顔。頬のふちから耳にかけて、ほんのり赤く染まっている様に見えたのは気のせいだろうか。










「おもろかったな」

「はい、観に来れてよかったです」



上機嫌な様子に誘ってよかった、と思いつつ、さてこれからどうするかと考える。
この後のことは特に決めていない。映画という目的は果たされたことやし、一日中彼女を拘束するのも悪い気がして。




「さて、ほんじゃ駅向かおか」

「！……はい」




……気のせいかもしれない。けれど、にこやかに見えていた表情が一転、寂しいという色に変わった、気がした。




「……やっぱ、飯とか、行く？」



少し時間早いけど。




試しに聞いてみた、瞬間。




「はい！…ぜひ」




＿＿＿髪の毛先を巻いた、お洒落してきたことがわかる出で立ち。

なんだかソワソワした様子。

手が触れた時の染まった耳。

そしてこの＿＿＿花が綻ぶような、笑顔。




(………あかん、勘違いしそう)




今日の彼女を構成する全てが、まるで恋する少女のそれに見えて、困る。
　
　
　

22%. 直球勝負がいちばんです→←20%. 流石にこれは、そうなのでしょう

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