NARUTO"最後の約束と一雫の奇跡"

第９話 行方知れずの者と待ち人の関係 ページ9

《木の葉の里》


サクラ「カカシ先生」



カカシ「お、サクラ。あれ、ナルトは？」



サクラ「えーと、『サスケを修行に付き合わせる』って言ってましたが」



カカシ「ナルトらしいな…」




しばし沈黙が流れ、サクラは気になっていたことを質問した。




サクラ「カカシ先生、あの…Aっていう人ってどんな人なんですか？」




カカシ「気になる？」




サクラ「はい…」




カカシ「Aは…うちは一族と関わりがある翠紃一族の忍で、両親がよく任務で家にいないことが多いからよくサスケの家にいたそうだ。サスケの母親が仲がよかったらしかったからよく遊びに来てたんだな…」



サクラ「翠紃一族…。訊いたことないわ」




カカシ「あんまり目立つような一族じゃないから、知ってるのはうちは一族と火影様ぐらいだろうな…」



サクラ「じ、じゃあ…そのAっていう人はサスケくんの…なんなんですか？」




カカシは目を見開き、視線を逸らした。



カカシ「それは…サスケに訊いてないから分からない…(好きな人なんて言えない)」






＿＿＿サスケ『Aはオレにとって大切で特別な奴なんだ』





サクラ「…分かりました」




カカシ「んー、修行っつってもどうせ今頃二人共バテてるんじゃないかな…」




サクラ「ナルトが」




カカシ「…迎えに行ってやるか」




サクラ「うん」



◇◇◇


《暁》


ペイン「…大丈夫かなぁ」



デイダラ「なにがだ？」



サソリ「イタチだろ。あいつ乗り気じゃなかったからな」




小「A〜」



バタン




サソリ「最近、小南Aにべったりじゃねぇか？」



デイダラ「イタチがAの側にいないからな」



ペイン「大丈夫かなぁ…」



◇◇◇


ガチャッ



A「ん、小南？」



ギュウ



小南「かわいい♪」



A「小南の方が綺麗だよ」



小南「イタチにはもったいないわ…」



A「え？」




小南「なんでもないわ」




A「…？」



◇◇◇


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第１０話 哀しい襲撃→←第８話 定めた心

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