検索窓
今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:6,439 hit

4…ミキ ページ4

「あらあ、ピコ!久しぶりねぇ//会えてうれしいわぁ///」



来た。

ミキだ。

会えてうれしい?ボクは嬉しくなんかない。



そんな感情を抱きつつAの元に駆け寄った。







ピ「A、A!」


貴「ピコ様…」


ピ「どうしてこうなったんだ、A!」


貴「い、いえ。私が勝手に転んでしまって。大したことではありませんので…」


ピ「A、主に嘘はつくな」


貴「ほ、本当…ですからッ……」







あーぁ、やっちゃったよ。

何怒ってんだよ。

何でこんなにイライラすんだよ。

ほら、A…すげー暗くなっちゃてる。






Aは泣いていた。

それを誰にも見られないように「お茶の準備をしてきます」と言ってこの場をさった。




初めてかな、こんな大きな声で怒鳴ったのは…。







ピ「おいミキ、さっきのはどういうコトだ!?」


ミ「ピコったらぁ、あの召使さん?も言ってたじゃない。あいつが勝手にこ・ろ・ん・だのよ」


ピ「ふざけんな、こんなまっ平らで障害物が何ひとつ無いここで、どうやって転ぶんだよ」


ミ「だから、普通に転んだって言ったじゃない。それより…今日の夜、空いてるかしら?」


ピ「話そらすんじゃねーよ」


ミ「空いてなさそうね。しょうがないわぁ」







こいつがやった。

絶対にこいつがAを傷つけた。

Aが転ぶなんて普通じゃない。ミスを全くしないようなAが転ぶはずがない。


余裕ぶっこいてるようなあの顔、高級な宝石を身につけたドレス…

Aが召使?ふざけてんじゃねーよ。




AもAだ。

ボクにすらいえないのか…、ボクは何も…できないのか…。







Aにとってボクはそれまでの存在なのかよ…?









貴「お茶の用意ができました。ロビーまでご案内いたします」



Aが無表情でそう言った。








いつもなら…ミキがいない時は「ピコ様、お茶ですよ!今日のおやつは何だと思いますか?」


って笑顔で言ってた…。







ミキがいる時、Aは笑顔になれない。

どんなに僕がAを笑わせようとしても笑わない。






ミキは笑わない無表情なAに対して言った。


「何あの召使、この私にも笑わないなんて。まるでいいなりになるだけの人形ね」







Aは人形なんかじゃない。


大体、そうなったのはミキのせい。ボクはあの時見てた。






Aは笑わないんじゃない。

「笑えない」んだ。

5…主のためなら→←3…勉強タイム



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:歌手音ピコ , ボーカロイド , 鏡音アレン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シフォン - ぴこおおお!!!とっても感動しました!!続編期待してます!!!!というかやってくださいおねがいします!! (2015年4月19日 12時) (レス) id: e57fc26825 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆりにゃん(`・∀・´)(プロフ) - 面白い!.。゚+.(・∀・)゚+.゚ (2014年10月21日 20時) (レス) id: 593a3d64a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鏡音アレン | 作成日時:2014年8月15日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。