【ボカロ】主人×メイド【歌手音ピコ】

１７…怖い話 ページ17

貴「ピコ…寝られる？」


ピ「寝られない…」


貴「なんか面白い話ないかな？」


ピ「子供かよ！？」


貴「いいからぁ〜//」




本当に子供だな…。

警護じゃなくなると正確バレバレ。

ある意味、敬語じゃなくして正解だ。





ピ「あっ、あるよ。すっごい面白い話」


貴「本当！？聞かせて！」


ピ「あのね、ある二人の姉妹の所に一体の人形が届いたんだって。お姉ちゃんは気味が悪いって言
　
　 って妹に譲ったんだ。一体しかないから両親は姉妹喧嘩しないかって困ってたんだけどね。

　 妹はとてもその人形を大切にしててさ、いつも一緒だった」


貴「いつも？よっぽど気に入ったんだね」


ピ「ボクは人形なんていらないけど？Aの方が欲しいな」


貴「ッ//いいから続けてっ///」


ピ「…ある日、その妹は事故にあって亡くなってしまったんだよ。

　 で、その時にしっかりと持っていたのがその人形。

　 お葬式の日…妹の棺の中にはその人形が入っていたんだ。お母さんは好きな人形と一緒に天国

　 に行けるようにって言って棺の中に入れたらしいよ。

　 お葬式から帰った後にお姉ちゃんは少し出かけた。でも帰ってきたら自分の部屋にはその人形
　 が置かれていた」


貴「え、それってお父さんかお母さんがおいたんじゃないの？」


ピ「その通り。妹の形見だと思って持っててって言われた。

　 お姉ちゃんの方は怖かった。

　 その人形はね、毎晩毎晩動くんだ」







ギュウゥっ





貴「ピコのバカっ…怖い話だったらいってよ///」


ピ「あ…ごめん。でもうすうす気づいてたんじゃないの？」


貴「ま、まあ、気づいてなかったと言えばウソになるけど…」


ピ「泣かないでよ…ね、A？もう怖い話はおしまいにするから」


貴「本当に？」


ピ「うん、本当だよ。だから…ね？」








チュッ








ピ「///」


貴「約束破ったら…これが最後のキスになっちゃうからね？///」


ピ「わかったよ//」


貴「もう寝よ？///」


ピ「いいよ」


貴「あのさ//また抱き枕にしてくれる？///」


ピ「言われなくてもそうするつもりだよ？」


貴「ありがとう///」









ちょっと…最後のキスとか言われちゃったらもう終わりじゃん…。

そんなの、信じらんない…。




でも最後のキスとか…そんなことしたらA、耐えらんないんじゃないかな？


僕より先にキスに飢えるよ

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