愛しき喰種【東京喰種】

#8 ××side ページ9

？『さっむ…あー暇。』


暗闇に閉ざされた古いビルの上。
上着に顔を埋め、そんな事を呟いてみる。


この辺りじゃ、もう僕に歯向かう奴もそう居ない。
たまに余所者が喧嘩を売ってくる事もあるけど、大抵は雑魚。

皆、弱くてつまらない。
もう少し強い奴、いないのかな？


？『…まぁ、ちょっと適当に喰べておこうかな。お腹空いたし…ん…？』


制服を着た、小柄な少女が必死に走っている。
そして、それを追いかける、喰種。


？『彼、見たこと無いな…喰場荒らしか…全く。
』


そっと隣のビルに移り、余所者の頭上に立つ。


？『何してるの？』

喰『!!…お前はっ…４区の……あ…』


今更、僕の存在に気付いても、もう遅い。



？『僕の喰場荒らすの…やめてくれない？』









余所者を黙らせ、ふと向こうを見るとさっきの少女が倒れていた。

近づいてみると小さい呻き声が聞こえる。


？『なんだ、生きてた。折角ご馳走になろうと思ってたのに。』

少「…ゆ...と…」

？『…？』


少「ごめんね…ゆうと…」


少女の頬に涙が一筋煌めいた。

なんとなく、その涙を手で拭ってやる。

真っ白な肌に艶やかな黒髪。
そして、涙に濡れた頬。


？『綺麗…。』


自分が発したその言葉に戸惑う。

目の前の少女はとても美味しそうなのに、
僕の発した言葉は"綺麗"。


？『…ちょっと連れて帰っちゃおうかな…この子。』


自分の言動に納得のいかないまま
僕はその少女を抱き抱えた。

なんで連れて帰ろうと思ったのかよくわからないけれど、
ただ一つはっきりしているのは、



側にいたい。



それだけだった。




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はい、皆さんお久しぶりです。

違うんです。
サボってたはサボってたんですけど違うんです。

端末氏が文字化け病にかかってました。

まぁ、もう直ったのでこれから更新していきます!!


本編の方ですが、まぁ、皆さんならもう誰だかおわかりでしょう。

これからは少しづつ話が進んで行く予定です!!

お楽しみに!!




12.27追記



ちょっとだけ書き替えました(^O^)

そういえば星がきっ…黄色にっ…!!

わーわー!!!皆さん、有り難う御座います!!!

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