#5 貴方side ページ6
そういうと稔はくすっと笑う。
稔『わかったから。Aも早く帰りなよ。優都くん待ってるんでしょ。』
貴「あっ、そうだった!!また遅いってぐずられる!!」
稔『あはは…。』
貴「.....ねえ、稔。」
稔『ん?』
貴「...稔は...なんで、私が家で暴力受けてる事とか、優都の事とか、私が普通じゃないってわかってて私に優しくしてくれるの?...」
実は、ずっと前から疑問に思ってた。
今までの子達は、私の家庭の事を知ると皆離れて行った。
【Aちゃんってお母さんに殴られたりするんだって。】
【えっ...じゃあAちゃんもそういう事するの?】
【何されるかわかんないよ。あっち行こう。】
そう言われて、追いやられることもしょっちゅうだった。
そのせいで、小学校時代、私は完全に孤立していた。
中学校に上がり、私はなるべく人と接する事を避け、家庭の事を隠し、素の自分が出ないよういつも自分を偽って生きていた。
印象を良くするために生徒会にも入った。
そこで一緒になったのが稔で、私達は馬が合って、すぐに仲良くなった。
でもある時、ひょんな理由で私の家に来た稔に全てがばれてしまって。
また、離れて行ってしまうと思った。
昔の子達みたいに。
でも、稔は違った。
静かに笑って、私の手を取った。
私を、そのまま受け入れてくれた。
だから知りたかった。
私の事、本当はどう思っているのか。どうして前と変わらず、私に接してくれるのか。
稔『.....Aがどんな家庭で育ってきたのかとか…どんな環境の中にいるのかとか…
そんなの関係ないよ。
私は、ただA自身が好きだから一緒にいるだけ。それだけだよ。』
貴「……。」
稔『…さ、私も家帰らないと怒られちゃうし、じゃあA、また明日ね!!』
そう言って稔は走っていった。
貴「…うん。また明日‼」
自分が涙声なのに驚いた。
けれど、心は幸せで一杯だった。
貴「今日は晩ご飯何作ろうかな〜。優都の好きなハンバーグにしよっかな‼」
そんな事を呟きながら家のドアノブを回す。
その時、何だかいつもと違う匂いがした。
ーーーそれはーーーーー
ーーーーー錆びた鉄の匂いだったーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい‼すみません!!全然喰種出て来なくてすみません!!
次回からはがっつり出しますので!!
感想等ありましたらコメントへ!!お願いします!!
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仄留(プロフ) - わぁぁぁぁぁぁぁこんな駄作にわざわざお越しくださりありがとうございます!!!イトリさんの勘はですね…当たるかも知れませんし当たらないかも知れませんし…これからの展開は大分決まっているので、なるべく早く更新出来るよう善処します!!! (2016年6月6日 20時) (レス) id: d527d52063 (このIDを非表示/違反報告)
Kitchen(プロフ) - おすすめされて読んでみたらとても面白いです!イトリさんの含みが気になるっ…ウタさんが素敵なので夢主ちゃんとの絡みが今後も楽しみです、お待ちしていますね (2016年5月28日 17時) (レス) id: ec453351d6 (このIDを非表示/違反報告)
仄留(プロフ) - からくりエンブレムさん» わかって下さいますかぁぁぁぁぁ!!!イケメンですよね!!!更新頑張らねば!!! (2016年3月24日 19時) (レス) id: bee24c7ba2 (このIDを非表示/違反報告)
からくりエンブレム - ああぁぁぁぁ!ウタさんイケメンすぎる!もういや!wイケメンすぎて後光が見えるよ!!www (2016年2月22日 21時) (レス) id: ce01d3945f (このIDを非表示/違反報告)
仄留(プロフ) - こけたんさん» JAILやるためにPSVitaまで買ったのにあれは難しすぎます…万丈の再戦すら勝てない…なんたる屈辱(ひどい)私はしょっちゅうゲームオーバーになるのでよくウタさんに蔑まれますよwだがしかしそこがいい!!←魅力的ですよね〜 (2016年2月22日 14時) (レス) id: cb5ecd7c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仄留 | 作成日時:2014年10月15日 0時