マネージャーは歌姫さまっ♪2

エピソード84 ページ46

〜車の中〜

父)まさかお前がこんな事するとは思わなかった

低く冷たい声に私はビクッと震える

『すみません…』

父)それに俺の命令に背くなんて…
やはりお前には1人暮らしは早かったか

1人暮らしじゃなかったよ…ほぼ

父)信用していた爺にも裏切られたしな

『裏切る…?』

父)お前に何かあったらすぐ言うように言っていたのに
あの動画が上がるまで俺は爺に
お前は普通に学校に通っていると聞いていた

もしかしてじぃや私の為に黙っててくれたの…?

父)爺には何か重い罰を与えなくてわな

『!?…それだけはやめてください…!!
じぃやは何も悪くないんです
全ては…私に責任があります』

お父様は一度こっちに視線だけを移す

そして納得したのか何も言わなくなった

｢御主人様､お嬢様着きました｣

そう使用人が言うと車の扉を開ける

『ありがとう…』

降りた瞬間お父様は私の腕を強く掴み歩き出す

お父様の一歩は私に比べてとても大きく
私は小走りになっていた

そして地下まで歩くとお父様はある部屋の前で立ち止まる

この部屋は私の大嫌いな部屋

その部屋に私を投げるように乱暴に放り込む

『いた…』

父)しばらくそこで反省してろ

冷たい声が地下室に響き扉がバタンと閉まる

この部屋はお仕置きの部屋

私が何か悪いことをしたらこの部屋に入れられる

真っ暗で何も見えない
光が差し込まないこの部屋が私は大嫌いだった

私は体育座りをして体を丸める

『…ﾋｯｸ…みんなに会いたいよぉ…』

静かな部屋に私の泣き声だけが響いた

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