セント・早乙女警備隊！？ (ページ41)

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三十一話　本当の気持ちページ41

放課後
音也side

俺は放課後、先に荷物をまとめて教室をでた。
そのあと校門の影で待ち伏せ。
きっと日和も俺が教室をでたのを確認してから来るはずだからそろそろなはず。
……ドキドキしてきたよ。

日和side

音也と今日も話せなかった。春ちゃんや友ちゃんが心配して話しかけてくれたり、協力するといってくれたけど、やっぱり自分で解決したい。
あ、音也、帰っちゃった……
私も帰ろう……。

いてものように帰り支度を済まして校門に向かう。
校門を出るか出ないかってとき、誰かに声をかけられた。
？？「ねぇ日和。一緒に帰ろ！」
その声はずっと聞きたかった声だった。
日和「……音也……。うん！」
音也「よっしゃぁ！よかったぁ……いやがられるかと思った……」

音也はそう呟くと自転車を押しながら私のとなりに来た。
一週間しか話してなかったのに、もっと長く話してなかったように感じてなんだか不思議な気持ちになった。
他愛もない話をしながら帰る道。
ふいに音也が真面目な表情で切り出した。

音也「日和、ごめんね。」
日和「え？」
音也「俺、あの時逃げちゃって……。あの時俺、翔と日和が仲良く戻って来たのが我慢で来なかったんだ。」
日和「…………」
音也「俺、明日、本当の気持ち言うから！今日はもう時間も時間だから無理だけと……」
音也の見る方には私の家。

日和「……約束だよ！」

私は音也に手を振ってから家に入った。
部屋にはいるなり、私はベッドに倒れ込んだ。
久しぶりに音也と話せて嬉しかった。
でも、何だか恥ずかしかった。
夕日に照らされた音也の姿がかっこよくて、見ていたいけど見ていられなかった。
……なんなんだろう？この気持ち。
いつかわかる日が来るといいな。
そう思って目を閉じた。
その日は何だかいい夢を見た気がする。