一話 ページ4
日和side
日和「やっぱり普通の共学を受ければよかったかな……いきなりすぎたなぁ。」
ドンッ
? 「あ、ごめんね。大丈夫?」
日和 「あ、すいません!大丈夫です。」
わぁ、いきなりイケメンさんにぶつかっちゃった!赤いふわふわの髪とか、目元が優しそうだけど……あ、笑った顔、可愛いかも。なんか家のマロン(犬)に似てるな〜。
? 「よかった。気をつけてね。」
あ、走っていっちゃった。一年のバッジしてたから、同級生か。
うーん、まだ式まで時間あるし、花壇でも見に行こうかな。
? 「くっ……ほっ……てやぁっ!」
あれ、木の下で誰か跳び跳ねてる。なんかとろうとしてるみたい。黒の学ランだから男子だけど……他の男子よりは小さいのかな?
日和「あの、手伝いますか?」
? 「ん?なんだお前?」
日和 「あ、ごめんなさい!鈴原日和です。えーと、困ってるみたいだったので……」
? 「あぁ、いや……弟がくれたお守りを引っ掻けちまって……」
指差す方には確かに、ピンク色の手作りらしきお守りが。しっかり木に引っ掛かってる。
日和 「私も届かないですね。σ(´・ε・`*)」
? 「しょうがねぇ。諦めるしか……」
日和 「だめですよ!弟さんからもらったんでしょ?しかも手作りみたいですし。」
? 「……何でそんなお前が熱くなってんだよ。まぁ、諦めるなんて俺様らしくねぇな!よし、こうなったら……」
彼はスルスルと木を上っていった。そしてお守りをつかむと、
? 「よっしゃぁ!とれたぞ!」
と言い、にかっと笑った。
その後、入学式の時間に近づいてきたので降りてきた彼と他愛もない話をしながら体育館に向かった。
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作者名:小春日和 | 作成日時:2017年9月19日 20時