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ごめんなさい、私が男の子じゃないから。
本当は少し残念だったんでしょ?
力無く弱音を吐くAを見て宇佐美は椅子から立ち上がり、隣へ座った。
｢……私を男として、軍人として見てほしい。でも何だか最近、そう見られてなくてもいいかなって……なんでだろう｣
｢……それはさ、Aの自由だよ｣
自分の体、自分の精神、それらをどうするかは持ち主の自由だ。
別にいいじゃん、と宇佐美は珍しく真面目にそう言った。
先日の半分様子のおかしい彼がまるで感じられないほど普通に親身に話を聞いてくれている。
Aは少し心の中で安堵した。
聞いてくれるだけでなくちゃんと否定や過度な擁護をしてこない。
意外と付き合いやすい奴なんだな、宇佐美って。
｢あっ、よく考えたら1人で2人分ってお得じゃん｣
｢……何に関してお得なのかは聞かないでおく｣
｢へぇ、そういうのは察せるくせに｣
……別に完全に分からないわけじゃない。
ただ受け入れるのに時間が欲しい。
Aは内心まだモヤを抱えつつも少しは霧が晴れた気がした。
｢じゃ、そろそろ戻るから……｣
｢……宇佐美さ｣
｢……｣
静寂が訪れた後、宇佐美は戻ると言って立ち上がるがAは彼を見てワイシャツを着ていた動きを止めた。
まあ、もう見慣れましたけどね……。
また少しの間静まり返って、立ち上がった宇佐美は仕方なくまた座り直した。
｢……いいよ宇佐美｣
｢……後悔するよ｣
｢しないよ、多分｣
Aはそう言って着ようとしていたワイシャツや上着をベッドから床に落とした。
多分ね、とそのまま自分のベルトに手をかけるがその手を止められた。
僕がやる、と宇佐美はAからベルトを取り上げるとそのまま彼女の手首を縛り上げる。
構わない、例え彼が本気だったとしてももう既に答えは出ているのだから。
これでいいんだとAはうっすらと笑みを浮かべた。
｢何?急にやる気出た?随分本格的だこと｣
｢だって許可出たから｣
｢まあ宇佐美だし｣
｢そういうところだよA｣
さっきの話だけど、と宇佐美はAを押し倒して言った。
｢……本気って言ったら?｣
｢……さあ｣
Aがそう返事して何かしら誤魔化すことは薄々分かっていた。
宇佐美はそれ以上話すことは無くAと唇を重ねた。
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セミ⭐︎ - 勿論です！杉元やゲンジロちゃんとの絡み楽しみにしております！無理せず頑張ってください！応援しています！ (3月21日 17時) (
レス) @page38 id: 31ded6a35d (このIDを非表示/違反報告)
＊泡沫＊(プロフ) - セミ⭐︎さん» コメントありがとうございます!私も結構箱推しなところもあるのですが杉本や月島さん、ゲンジロちゃんが活躍する回は特に好きです。作品が良い結末となるようこれからも精進いたしますのでぜひよろしくお願いします! (3月21日 15時) (レス) id: 5b050bb58b (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - やばいめちゃめちゃ好きです！この作品が尊いです！ところで、泡沫さんの推しは誰ですか？自分は、かなり多いのですがその中でもトップを飾るのは尾形と杉元です！更新お待ちしております！ありがとう！！ (3月20日 15時) (レス) @page38 id: 31ded6a35d (このIDを非表示/違反報告)
＊泡沫＊(プロフ) - 【作者より 読者の皆様へ】『夜鷹の桜』を読んで下さりありがとうございます!まだ未定ではありますが新たに小説を別ジャンルで書きたいなと考えております。また詳細が決まり次第改めてお知らせさせていただきますので気長にお待ちいただけると幸いです! (3月18日 5時) (レス) id: 5b050bb58b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊泡沫＊ | 作成日時：2024年1月7日 6時
